ニュース

R&I、日産自「ネガティブ」に変更 格付け見通し

namiten

【東京本局 = 東証】(プライム、コード7201、15時)日本経済新聞グループの格付投資情報センター(R&I)は25日、日産自動車と日産フィナンシャルサービスの発行体格付け「Aー」の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したと発表した。格付け自体は据え置いた。日産自動車が24日に25年3月期(前期)の純損益が従来予想の800億円の赤字から過去最大のとなる7000〜7500億円の赤字に下方修正したことを受けて格付けを見直した。

関連記事>>>
フィッチ、日産自を1段階格下げ 「ダブルB」に
フィッチ、日産自を1段階格下げ 「ダブルB」に

R&Iは日産自動車の営業利益見通しが前回予想の1200億円から850億円へと下方修正されたことや、営業利益率が0.7%と低調な水準にとどまっていることを指摘。金融事業を除く自動車事業は赤字が継続していると分析した。

同社は販売低迷やトランプ米政権による追加関税の影響で、収益基盤の安定性を取り戻し収益力を回復するには時間を要するとの懸念が強まっている。2月には生産能力を2割縮小することや複数のリストラ策を発表したが、市場の見方は厳しい。

一方、R&Iは「直ちに格付けを下げる状況ではない」ともした。自己資本が24年12月末時点で約5兆7000億円あり、多額の最終赤字を考慮しても一定の厚みを保てることや、自動車事業のネットキャッシュが2025年3月末時点でも1兆5000億円の規模があることを踏まえた。

格付け維持に向けては、「構造改革の成果による収益基盤の安定化と、自動車事業の損益およびフリーキャッシュフローの黒字化が欠かせない」と指摘。今後の経営改革の動きと、収益基盤と収支・財務の動向を継続的に注視すると明かした。

※SNSシェアの場合、必ず利用規約をご確認ください。
コンテンツの翻案、リンクを含まない引用・スクリーンショットの共有は法律・法令、当サイト利用規約で禁止されています。
サイト内PR

Google Newsでnamiten.jpをフォロー

広告
namiten.jp
namiten.jp
広報
namiten.jp広報班にお問い合せがある場合、以下の通りお願いします。

当サイト掲載情報について、法的請求がある場合…お問い合わせへ
当サイト掲載情報について、不備や依頼等がある場合…メール、Twitter DM等
広告
記事URLをコピーしました