ディスコ、4〜6月期純利益3割減へ
【東京本局 = 東証】(プライム、コード6146、16時)ディスコは17日、25年4〜6月期の連結純利益が、前期比29%減の167億円になりそうだと発表した。QUICKコンセンサス(3社)の256億円を大きく下回る。売上高は同9%減の750億円、営業利益は同28%減の238億円になる見通しだ。それぞれ市場予想の922億円、374億円を大きく下回る。想定為替レートは135円で、前年同期から10円ほど円高方向を計画する。
あわせて発表した25年3月期(前期)の連結純利益は、前の期比47%増の1238億円だった。QUICKコンセンサス(15社)の1200億円を3%上回った。売上高は同27%増の3933億円、営業利益は同37%増の1668億円だった。それぞれ、市場予想を1%上回った。同社が重要視している経常利益率は24年3月期(前々期)の39.7%から前期には42.9%まで拡大した。
また、前期の年間配当を413円とする方針を取締役会で決議した。従来予想を44円上回り、中間124円、期末289円とする。
25年3月期実績 | 会社計画 | 市場予想 | |
売上高 | 3933億円 | 750億円 | 922億円 |
前期比/会社比 | +27.9% | -9.4% | +18.6% |
営業利益 | 1668億円 | 238億円 | 374億円 |
前期比/会社比 | +37.3% | -28.7% | +36.3% |
純利益 | 1238億円 | 167億円 | 238億円 |
前期比/会社比 | +47.1% | -29.6% | +29.8% |
オランダの同業ASMLは16日、25年1〜3月期の決算を発表し、売上高は市場予想並みで着地した。一方、受注額は市場予想の60億ユーロ台を大きく下回る39億ユーロだったことが嫌気され、ASMLは前日の米市場で7%安と売り込まれた。
半導体受託製造の台湾積電(TSMC)が17日発表した25年1〜3月期の売上高は、米ドル換算で255億ドルだった。市場予想平均のQUICK・ファクトセット(24社)の254億ドルを小幅に上回った。純利益は111億ドルで、107億ドルだった市場予想(同、23社)を上回った。今四半期(25年4〜6月期)の売上高は284億〜292億ドルになる見通しで、こちらも市場予想(同、24社)の269億ドルを上回るなど強気の結果だった。発表後の東京市場で半導体関連株は軒並み上げ圧を強めた。
