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日触媒が急騰 新中計発表 最終年度にDOE7%

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【東京本局 = 東証】(プライム、コード4114、12時30分)アルカリ酸を主力とする日本触媒が急騰。午後も高い。一時、前日比で138円(8.3%)上昇し、1785円をつけた。この日の11時、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を公表した。今後3期でROE7%、営業利益(含む持分法投資損益))で350億円を目指す。24年3月期(前々期)の200億円を75%上回る水準とあって、好感した買いが入っている。QUICKコンセンサス(2社)の264億円も大きく上回る。

同社の利益剰余金は3000億円超まで積み上がっている。1株あたり純資産(PBR)は解散価値の目安とされる1倍を大きく下回る0.66ポイント付近で推移している。向こう3期は配当性向100%かDOE2%のいずれか高い方を採用して株主還元を充実化することで、資産のスリム化を進めたい考えだ。もっとも、QUICKコンセンサス(4社)の26年3月期(今期)のROE予想は4.4%で道のりは厳しい。今後3期の設備投資は1550億円の予定で、株主還元の総額(700億円)と合わせて2250億円を投じる。足元の政策保有株の5割に当たる150億円を売却するほか、借入を600億円実施して資金を捻出する。

前日の終値は1647円で、PBR0.64倍、配当利回りは6.5%。最終年度の28年3月期の株主資本目標(3700億円)と自社株買い(150億円)を元に、28年3月期の配当利回りを算出すると、DOE7%時の1株当たり配当は約180円となりそうだ。足元の株価水準では10%台後半の配当利回りに相当する計算になる。

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