G-FFRIが一時ストップ高 政府、国産セキュリティ対策ソフトに300億円
namiten
【東京本局 = 東証】(グロース、コード3692、14時更新)グロースのFFRIセキュリティが商いを伴って大幅続伸している。一時、前日比で上げ幅を制限値幅の上限(ストップ高)である500円(19.6%)まで拡大し、3050円まで上昇した。2020年以来の高値をつけた。売買代金がグロース2位と、取引が活発になっている。
4日付の日本経済新聞朝刊は、政府が国産のセキュリティ対策ソフトを優先調達することを決めたと報じた。優れた製品を開発した企業に懸賞金を支払うほか、300億円規模の補助金を新設する考えだ。政府が人材育成のための事業や資格を拡充して人材育成につとめる。国産セキュリティソフトの市場規模は足元で0.9兆円。政府は今後10年間で市場規模を3倍超の3兆円に増やす。
セキュリティソフトは、実績や活用事例の多い米国の巨大IT企業が影響力を持つ。国内勢のシェアは21年に約4割と、過半を海外勢に握られている。政府が率先して導入することで人材育成や活用事例を増やし、国内企業の導入に弾みをつける。
国内のサイバー攻撃の規模は近年急速に増え、10年間で10倍になった。今国会ではサイバー攻撃を未然に防ぐための「能動的サイバー防御」を審議している。
広告