Spotify、上場来初の営業黒字 ユーザー数増加が寄与

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【欧州本局 = スウェーデン・東京本局 = テクノロジー】Spotifyが5日発表した24年1〜12月期(前期)の連結純損益は、11億3800万ユーロの黒字だった。23年は5億3200万ユーロの赤字だった。売上高は前年比2割増の156億7300万ユーロ、営業損益は13億6500万ユーロの黒字(前期は4億4600万円の赤字)で、08年の創業来初めて営業黒字を計上した。人員削減(リストラ)や有料プランの値上げが収益を底支えした。動画ポッドキャストや広告主向け事業も好調に推移した。

月間アクティブユーザー数は事前の会社計画を1000万人上回る6億7500万人だった。前年同期から1割増やした。有料会員数は計画を300万人上回り、2億6300万人で着地した。1人あたり利益は前年から5%増の4.85ドルだった。

Spotifyはあわせて、25年1〜3月期の連結営業利益が前年同期比3.3倍の5億4800万ユーロになりそうだと発表した。売上高は同16%増の42億ユーロになる見込みだ。会社計画から当サイトが算出した営業利益率は概算で13%となり、前年同期の5.4%から急伸する。

25年3月末時点のMAUは、前年比1割増の6億7800万人になる見通しだ。有料会員も同1割(2900万人)増やし、2億6800万人を見込む。

決算を受けてダニエル・エク最高経営責任者(CEO)は、「今期(25年)もスピードを上げ、賭けを続けてく」と語った。今期見通しについては、「非常に期待しており、製品としても事業としても、当社が現在いる場所に非常に満足している」との認識を示した。

毎年恒例の「Spotifyまとめ」が欧米での2桁成長を牽引した。同イベントはその年にユーザがSpotifyで最も再生した曲やお気に入りのジャンルなどを統計としてユーザーに提供する。

決算を受けてSpotifyは6日、ニューヨーク株式市場で13%上昇した。

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