トヨタ、今期純利益1兆円上振れ 円安、販売台数回復が後押し
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード7203、13時45分)トヨタは5日、25年3月期(今期)の連結純利益が前年比1割減の4兆5200億円になりそうだと発表した。従来予想の3兆5700億円から1兆円(3割)近く上振れ、減益幅を縮小する。
市場予想の3兆9944億円も1割上回る。型式不正による生産停止が生産台数を下押しするが、円安の進行が補う。円安による為替差益は4850億円とはじいた。通期の想定為替レートは152円と、5円ドル高円安方向に修正した。
足元の販売回復も業績を後押しする。グループ販売台数は1085万台で据え置いた。売上高は同4%増の47兆円で増収幅を拡大し、営業利益は同1割減の4兆7000億円になる見通しだ。
あわせて発表した24年4〜12月期の連結純利益は、前年比4%増の4兆1004億円だった。3兆5194億円を見込んだQUICKコンセンサスを上回った。売上高は同5%増の35兆6735億円、営業利益は同1割減の3兆6795億円だった。
トヨタ自動車は後場値が不安定。前日比で一時2.4%高で今日の高値をつける場面があるが、益出し売りが上値を抑えている。13時47分現在、55.5円(1.9%)高の2928円50銭で推移している。
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