武田、あす引け後に決算発表 10〜12月期の赤字幅に注目
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード4502、17時)武田薬品工業はあす15時30分、24年4〜12月期の連結決算を発表する。QUICKコンセンサスによると、連結純利益は前年比35%減の1671億円になる見通しだ。24年10〜12月期は、3四半期ぶりに201億円の赤字に転落しそうだ。
市場は下期の純利益率が上期の7.8%から急落し、30.3%のマイナスになると見込む。後発医薬品の参入が本格化し、主力商品が振るわない。税金費用減額がなくなるほか、為替差益の縮小を新薬で補えず、構造改革が重荷になる。
同社は中間決算で、25年3月期(今期)の連結純損益が前年比5割減の680億円になりそうだと発表した。従来予想の580億円から100億円引き上げ、減益幅を縮小する。売上高は同5.1%増の4兆4800億円、配当は同8円増額し、年196円とする。当時の市場予想である900億円前後は下回った。
会社計画から上期決算を用いて、当サイトが計算した下期の会社予想は概算で純損益が1192億円の赤字に転落する。
市場は、25年3月期(今期)の連結純利益が会社計画を75%上回る1190億円になると見込んでいる(1月23日時点)。下期は682億円の赤字を見据える。前回決算から300億円程度上振れしている。市場の高い期待に答えられるかが焦点になる。
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