X、iOS版アプリのアイコンを刷新 アルゴリズムや規約も変更
X、アプリロゴを変更
Xは日本時間15日のApp Storeで提供したアップデートに伴い、アプリロゴを変更した。
採用されたデザインは、旧Twitter Blueで提供されていた特典「アイコンカスタマイズ」の一つ。
Android版はまだアップデートが提供されていない。また、アップデートでアイコンが変更された場合、Material Youデザインの対応を継続するかも不明。
マスク氏はこの変更について「ひび割れや傷は、私が愛するこの製品をよりよく表現している。」と明かしており、ネット上で話題の「鳥が戻ってくるのでは」という噂はどうやら関係なさそうだ。単純に「マスク氏が好きだった」だけと見られる。
またXは16日朝、旧Twitter Deck(現X Pro)も公式に有料化した。Proにアクセスしようとすると、無料版の場合はX Premiumへの加入を促される。操作をキャンセルすると、x.comへ自動転送されてしまう。
X Proは、Xが公式に提供するWebアプリケーション。タイムラインや通知、スレッドを「デッキ」として縦に並べ、同時に操作することが可能になる。この機能はTweet Deckとして長らく無料で提供されていたが、先月、有料化されることが発表されていた。
X、アルゴリズムを変更
さらにX専門メディアのX News Dailyは16日、Xが14日から16日にかけてタイムラインやスレッドのアルゴリズムを変更したと伝えた。これに対しマスク氏は「Accurate(正しい」と返信している。
判明している変更内容は以下の通り。
X News Dailyは、この変更を受け、Xは画像や動画などのコンテンツを重要視しており、リポストより返信を優先すると報じている。またオンプラットフォームが優先され、オフプラットフォームコンテンツは常に下位互換となる。
広告を規制
この変更では、広告主に対する新たな規約も適用された。いわゆる「プロモツイート」において、Xはフォロワーを増やすことを目的としたプロフィールへのリンクを貼り付ける行為を禁止した(以下画像)。代わりに動画や画像などのメディアコンテンツタイプの広告を優先するとしている。
相次ぐ訴訟
Xは相次ぐ訴訟にも直面している。
代表的なものでは、X本社ビルの所有者が「今年初めから本社の家賃を支払っていない」としてX側を提訴している。
しかしX側は裁判所に提出された書類の中で、訴訟の後、今年初めにすでに家賃を支払っていたと主張。 これは、Xに対する他のいくつかの家賃訴訟が却下されたことに続くものだと一部メディアは報じている。
またXは、大規模なアカウントをハッキングしてNFTフィッシングを行ったとしてハッキンググループを提訴した。 多くのXユーザーから暗号を騙し取ろうとしたと主張している。
スーパーアプリ化の弊害
Xのスーパーアプリ化についても国からの規制が懸念されている。米国会議員や金融アナリストは、Xがペイメントに参入する意向であることに警戒感を示しており、米国とEUで政府の規制に直面する可能性高いと忠告を行っている。 「私の推測では、彼はザッカーバーグ(メタCEO)と同じ状況に陥るだろう」とビル・フォスター下院議員(民主党)は述べている。
Threadsの脅威「薄まった」
一方で、Xの競合と見られていたThreadsはもはやオワコンと言うべき存在に成り下がってしまった。提供から1ヶ月が経過した現在、ユーザ数は約80%減少し、使用時間もXの1/3未満とされ、X CEOのリンダ氏は「脅威は薄まった。引き続き監視していく」とインタビューに答えている。