Google、GeminiのiOSアプリを公開 音声対話など高度な機能搭載
namiten
【米国本局 = シリコンバレー・東京本局 = テクノロジー】Googleは14日、自社で開発した生成AI「Gemini」のiPhone向けアプリを全世界で公開すると発表した。これまではAndroidスマートフォンやウェブブラウザでのみ利用可能だった。世界のスマートフォン出荷台数で約3割のシェアを占めるiPhoneへの搭載で利用者を増やす。同社はAI市場での主導権確保に向けて攻勢を強める。
AIとの自然な会話を実現する音声対話機能「Gemini Live」を搭載する。日本語を含む13言語に対応し、10種類の異なる音声から好みの声を選択できるようにする。また、テキスト入力による画像生成や、学習支援機能も実装する。YouTubeやGoogle Maps、Gmail、Calendarなど、同社の主要サービスとも連携できる。
Appleが10月下旬に独自の生成AI「Apple Intelligence」の提供を開始した。さらに12月には音声アシスタント「Siri」へのOpenAIの「ChatGPT」統合を予定する。Siriに統合される生成AIをめぐっては、当初Googleが最有力候補に持ち上げられていた。ただ独禁法(反トラスト法)に抵触するとの不安が拭えず交渉は決裂。Googleとしてはできる限り早くiPhoneユーザーを取り囲みたい考えだ。
アプリはApp Storeから無料でダウンロード可能。一部機能はインターネット接続が必要になる。
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