IGポート、24年6〜8月期の純利益31%減 版権事業大幅増も人件費高騰響く 振り返りフォーマット

IGポート、24年6〜8月期の純利益31%減 版権事業大幅増も人件費高騰響く

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【東京本局 = 東証】(スタンダード、コード3791、連結)IGポートが11日発表した2025年5月期第1四半期(2024年6~8月)の連結純利益は、前の年の同じ期と比較して31.4%減の2.3億円だった。自社100%出資作品「君に届け 3RD SEASON」の配信事業者からのライセンス収入や「怪獣8号」の国内配信、海外配信などの成功報酬、出資分配が寄与し、版権事業が大幅増収となった一方、映像制作事業の損失拡大や法人税等の増加が響いた。

当サイト予想の2.4億円を下回った一方、市場予想(QUICK集計)の1.5億円を上回った。売上高は79.6%増の44.8億円、本業のもうけを示す営業利益は34.9%増の4.4億円だった。

売上高の通期会社予想129.9億円に対する進捗率は34.5%、純利益の通期会社予想11.2億円に対する進捗率は20.5%となった。

中間決算(2024年6-11月)の市場予想はそれぞれ、売上高62.4億円(前年同期比+19.4%)、営業利益7.2億円(+20.9%)、純利益4.8億円(-12.2%)となっている。この予想から第1四半期の実績を差し引くと、第2四半期(2024年9-11月)の予想は売上高17.6億円、営業利益2.8億円、純利益2.5億円となる。前年同期の第2四半期実績(売上高27.4億円、営業利益2.7億円、純利益2.1億円)と比較すると、売上高は減少する一方、利益面では若干の増加が見込まれている。ただし、第1四半期の好調な結果を踏まえると、中間期の実績が市場予想を上回る可能性も考えられる。

セグメント別では、映像制作事業の売上高が17.7億円(前年同期比31.2%増)となったものの、制作期間の長期化やCG制作費、外注費等の高騰により、営業損失は3.9億円(前年同期は0.1億円の損失)に拡大した。出版事業の売上高は5.9億円(同2.7%減)、営業利益は1.3億円(同17.6%減)だった。版権事業の売上高は20.5億円(同345.6%増)、営業利益は7.4億円(同268.1%増)と大幅に伸長した。

今期の連結業績予想は据え置かれ、売上高が前期比9.7%増の129.9億円、営業利益が同41.8%増の17.4億円、純利益が同3.6%減の11.2億円を見込んでいる。

第1四半期の平均為替レートは153.9円/ドルとなり、会社予想の135円/ドルから約14.0%の円安となった。これにより、海外からの収入に好影響があったと推測される。

第1四半期の業績は市場予想を大きく上回り、特に売上高と純利益で50%を超える乖離率となった。版権事業の好調が主な要因と考えられる。

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