日経平均、続伸 435円高の3万8923円 銀行株に買い
namiten
【東京総合 = 経済】東京株式市場で日経平均株価は3日、続伸し、前週末比435円13銭(1.13%)高の3万8923円03銭で今日の取引を終えた。前週末の米株式市場でダウ工業株30種平均が1年ぶりの上昇幅を演出した流れを受け、東京市場でも終日買い優勢で推移した。金融や保険、海運など割安株の上昇が目立った。
日経平均株価は日中、一時3万9032円50銭まで上昇し、上げ幅は500円を超えた。ただ、5月29日の高値である3万9141円に接近すると上値を抑えられる展開となった。日経平均株価を支える25日移動平均線は支持線として機能した。
東証プライムでは、値上がり銘柄数が1023、値下がりが564、変わらずが58と、値上がり銘柄数が大幅に上回った。東証プライムの売買代金は概算で4兆1313億円、売買高は16億7604万株だった。
日経平均株価の上昇に最も寄与したのはファストリで、70円61銭押し上げた。東エレクが56円88銭、TDKが29円32銭とそれに続いた。一方、下落に最も影響したのは第一三共で、12円65銭押し下げた。
業種別では33業種中28業種が値上がりし、証券・商品、保険、海運、鉱業などが上昇率上位に並んだ。長期金利の上昇を受けて、三菱UFJFGとみずほFGは2.3%、三井住友FGは一時2.5%まで買われた。
TOPIXは続伸。2798.07ポイントで今日の取引を終えた。25.58ポイント(0.92%)上昇した。過去最高値の2884ポイントまで100ポイントを切る水準まで回復してきている。
市場関係者からは、「金利上昇などを材料に割安株物色の動きが継続しているが、やや材料難。日経平均株価が節目の3万9000円に接近すると利益確定売りも出やすい」との声が聞かれた。
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