ソフトバンクG、最終赤字2276億円 アリババ株安響く 2期連続赤字
namiten
【東京総合 = テクノロジー・経済】ソフトバンクグループ(SBG)が5月13日に発表した2024年3月期連結決算(国際会計基準)は、純損失が2276億4600万円(前期は9701億4400万円の損失)となり、2期連続の赤字となった。QUICK社が事前に取りまとめた市場予想の277億の黒字から大きく外れる結果となった。売上高は前期比2.8%増の6兆7565億円だった。アリババ株式の下落に伴う評価損失が9599億円に上ったことなどが響いた。
経常利益は前期の4691億2700万円の損失から578億100万円の黒字に転換した。ただ、会社側が期初に示した見通し6439億7700万円は9割下回った。Tモバイル株式に絡む利益が寄与したものの、アリババ株安が足を引っ張った。アリババ株式の評価損失に加え、円安進行に伴う為替差損703億1200万円も利益を押し下げた。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)事業は、投資先の株価下落で1673億円の投資損失を計上。一方、金融商品の時価変動に伴うデリバティブ関連利益が1兆5000億円に達し、最終赤字の縮小につながった。
1株当たり年間配当金は前期と同じ44円。
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