個人情報保護委、デジタル庁に立ち入り検査 マイナカードトラブルで
namiten
政府の個人情報保護委員会は19日、マイナンバーカードに他人の銀行口座が誤って登録された問題について、デジタル庁に対し立ち入り検査を実施したと発表した。
6月にはデジタル庁から報告書を受け取ったが、それだけでは個人情報の取り扱い状況を十分把握できないと判断。立ち入り検査に踏み切ったという。
同委はこれまで、公金受取口座と他人の情報の間で操作ミスにより連結が生じた問題について「リスク管理と対策ができていなかった」とデジタル庁の対策不足を指摘していた。
今回の立ち入り検査は、マイナンバー制度を所管するデジタル庁が管理する公金受取口座登録システムのシステムエラーが発端で、相次ぐマイナンバーカードのトラブルを踏まえた対応。河野太郎デジタル相は、「個人情報保護委員会の求めに応じて適切に対応する」とのコメントを発表した。
同委は、デジタル庁の情報管理体制に問題がなかったかどうか調査し、行政指導も視野に入れ処分を検討する。調査期間については具体的な日数は不明だが、数日間にわたって続く見通し。なお、今後必要に応じて他の関連省庁や地方公共団体などへの立ち入りも検討されるという。
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