U-NEXT、ユニバーサルミュージックと包括的配信契約 人気アーティストのMV多数
【東京総合 = エンターテインメント】動画配信のU-NEXTは19日から大手レーベルのユニバーサルミュージックジャパンと包括的配信契約を結ぶ。ドラマやアニメ、スポーツなどの番組配信に加え、音楽や漫画といった出版社(レーベル)管理の知的財産(IP)関連の配信に注力する。会員数400万人超、配信番組数が30万本を超えて国内勢最大の地位を確立する同社は、動画配信の枠を超え、コンテンツ配信界のスーパーアプリを目指す。
U-NEXTは19日、大手レーベルであるユニバーサルミュージックジャパンと包括的な配信契約を結んだ。
U-NEXTはこれまでドラマ、アニメ、映画などの幅広いジャンルを提供してきたが、今回のユニバーサルミュージックジャパンとの契約により、特に音楽分野での影響力強化を図る。
ユニバーサルミュージックとの包括的配信契約で、ヨルシカ、Ado、BTS、Mrs. GREEN APPLEなどの著名アーティストのミュージックビデオを継続的に配信できるようになる。配信内容にはライブ映像も含まれるため、「利用者は自宅での視聴を通じてコンサートのような体験を楽しむことができる」とアピールする。
U-NEXTは2020年6月から音楽ライブの配信本数を増加させ、新型コロナウイルスの影響でライブイベントが減少する中で、プラットフォームとしての価値を高めようとしてきた。足元では年160本以上のライブを配信する。
さらに、5000本以上のミュージックビデオを配信しており、同社は「映画、アニメ、ドラマ、スポーツと並ぶ重要なカテゴリーとして音楽ジャンルに注力している」と力を込める。
ユニバーサルミュージックジャパンの藤倉尚社長は、「この提携により日本国内のファンに同社のアーティスト作品を提供できることを喜び、視聴者とアーティストとの新たなつながりを築くことを期待している」と発表資料で述べた。
U-NEXTの堤天心社長は、ユニバーサルミュージックジャパンとの契約を通じて音楽ジャンルの強化を進め、利用者に新しい音楽体験を提供することを強調。音楽を「聴く」だけでなく、「観る」ことの重要性を指摘した。