X, FacebookでURLを含む投稿の表示回数が激減…訪問者数最大1/6に
【東京総合 = テクノロジー、シリコンバレー = 社会】X上に投稿された報道機関や個人ブログの記事リンクからのリンクアクセス(訪問者数)が、マスク氏の買収後激減していることが3日、わかった。Facebookも過去3年間の訪問者数が最大1/6にまで減少している。調査機関は「ソーシャルメディアからのアクセスに頼るメディアはもはやビジネスモデルが崩壊しかかっている」としており、報道機関は早急な対策を迫られる。
買収前のTwitterは、リンクを含むツイートの表示回数をブーストさせるアルゴリズムを除去した。それにより多くの報道機関に影響が出たとされている。
マスク氏はTwitterの買収後、リンクを含むツイートは更なる差別化を受けた。
自身のXアカウントでは繰り返し「記事のリンクを貼る必要はない。Xに直接投稿すれば良い。」「実際、この1年でレガシーメディアの価値は大きく下がった。どれもXに出回っている情報を書き直しているだけだからだ。」と新聞やテレビ、大手インターネットメディアの存在に否定的な主張を繰り返していた。
さらに「嘘つき(大手メディア)はコミュニティノートの登場でこのプラットフォームを嫌うだろう」ともXに投稿していた。
Facebookも同様に大手メディア記事の掲載を減少させている。大手メディアと掲載料などの報酬を巡って関係が悪化しており、被リンクを含む投稿の表示回数が減少している。
日本でもYahoo!ニュースなどが同様の理由で公取委から指導を受けており、大手メディアとプラットフォーム間の溝は世界的に深まる一方だ。
さらにXはTwitterカード(リンクと画像が表示される機能)のリニューアルも進めている。タイトルや提供元などを一切表示せず、画像のみにすることで「記事リンク」とユーザーに認識させないことで、ユーザーをX内に囲み込んで自社サービスの収益改善に繋げたい考え。
Example via @yashar of what the new design could look like.
— X News Daily (@xDaily) August 22, 2023
Left: Current
Right: New design (projected) pic.twitter.com/tnA69PP2Mj
記事参考:https://www.axios.com/2023/10/03/social-media-traffic-news-sites-decrease 画像は記事中より引用