PS5 Slimがリーク 蘇る悪夢、転売ヤーに対する的外れな批判 振り返りフォーマット
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PS5 Slimがリーク 蘇る悪夢、転売ヤーに対する的外れな批判

namiten

7月5日、TwitterのトレンドにPS5 Slimが入っていた。また釣りリークかよ…と思っていたのだが、どうやらMicrsoftが裁判で提出した、結構真面目なソースらしい。

PS5 Slimは$399~、携帯型PS5は$299~とリークされた。

SONYさ〜ん忘れたんですかぁ?PS5発売時の転売と意味わからんインフレを。もう一度考えなおしてほしいんですけど。

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PS5 Slimがリークされた経緯

ちょうど今、天下のMicrosoftとアメリカのFTC(連邦取引委員会、日本でいう公正取引委員会)がリアルバトルロワイヤル中なのだが、その裁判の中でMicrosoft側が提出した資料から今回の情報が判明した。

そもそも、この裁判は、Call of Duty(CoD)の製作会社として知られるActivision BlizzardをMicrosoftが買収することに対してFTCが差し止め目的から始まった。

ゲーム会社をMicrosoftが買収することでMicrosoftのプラットフォームでしか提供されなくなることなどを危惧したらしい。

まあ、Microsoftが正直に認めるわけもなく。裁判は真反対の主張が繰り広げられている。

そんな裁判の中でMicrosoftは次のPlayStationとXBOXは2028年発売になるとか、色々バラしていたのだが、今回はPS5 Slimの発売時期と価格、携帯型PS5の価格予想を裁判資料として提出したのが判明した。

それによると、通常版のPS5より小型で安価なPS5 SlimをSONYは年内に発表する見込みで、価格は$399(¥5.7万)程度になるとのこと。さらに、任○堂のSwithに似たコンセプトで発売される携帯型のPS5に関しても、価格が$299(¥4.3万)程度になるとMicrosoftは主張しているらしい。

XBOXとSONYの方針に違いが見えた

今回の資料公表の前に、Microsoft XBOXブランドのトップ様が「サイクル半ばでの新機種発売は現在検討していない」と仰られていた。

これを信じていいのか分からないが、事実だとすればSONYとは全く違う方針をとることになる。

おおよそ6~8年周期で発売される家庭用ゲーム機。PS5とXBOXの発売からすでに3年が経過しており、次期モデル発売までちょうど半分まで来た格好だ。

この時期に、ブラッシュアップしたモデルや、需給能力の向上からコスパの高いモデルを発売するというのはなんらおかしいことはないので、今回の報告は割と信憑性が高いと言える。

ちなみに、携帯型のPS5は、本体がないと遊べないらしいのでほとんど買う人はいないだろう。コスパがいいわけでもなく、ただのゲーム廃人向けの機種になりそうだ。

PS5の価格は落ち着きつつある

最近、円安で多少値段が上がりつつあるものの、転売等によって30万円程度まで跳ね上がっていたPS5は価格が落ち着きつつあり、Amazonでは6~7万程度で購入できる。まだ招待制だが、筆者は応募から1日後には購入チケットが貰えたので、需要も落ち着き、供給が追いついたと言えるだろう。
この生産ラインに余裕が出てきたというのも、新型というか改善モデルを発売する根拠になる。

PS5は発売時期に問題があった

PS5は、発売時期がちょうどコロナと重なっため、巣篭もり需要が増加した。

ただ一方で、ビットコインの急騰や、PCなどの需要急拡大で半導体不足が連発した。

その結果、巣篭もりによる需要急拡大と半導体不足が重なり供給能力が低下。PS5の価格は釣り上がり、最終的に30万円程度で取引されていた。その頃は、GPUなどの価格も意味不明なまでに値上がりしており、ガジェオタには辛い時期だったと言える。

そんなこんなで2023年、ようやく需要も落ち着いてきたのだが、それに伴って次はゲーム市場やコンテンツ市場の業績が急落下。本当に周りに振り回される市場だな、と感じた人は多いのではないか。

反省生かさぬSONY

ソニーが、「PlayStation 5 Slim」と「携帯型PS5」を2023年末にようやく発売するというリークはめちゃくちゃ嬉しいのだが、過去の過ちを繰り返しそうな匂いが漂っているのにガッカリしている。

予想される価格はPS5 Slimが$499(約72,000円)、携帯型PS5が$299(約43,000円)だ。

転売ヤーに対する誤解

しかし、PlayStationの新型と聞くと、どうもモヤモヤしてしまう。おそらく、いや確実にそれは、PS5の品薄と価格上昇である。

PS5は発売直後、30万円程度まで価格が高騰した。この高騰は、先述の通りコロナの巣ごもり需要と半導体不足が重なり、品薄状態になったことが原因だ。TSMCやサムスンなどの半導体製造会社は生産ラインがパンク状態になって、供給が需要に追いつかなくなった。ただ、ソニーは市場の変化に適切に対応せず、結果的に品薄による価格上昇を許す事態になってしまった。

ただ、転売ヤーを批判するのは的外れである。転売ヤーは市場の反応に適応して行動しているだけなのだ。いくらでも価格を上げられるのではない。彼らは利益を上げることが最優先だ。誰かが購入してくれる値段でなければ意味がない。

市場の需給バランスと消費者の判断が価格を決定する。そして、資金力のある人から、モノ手に入れることができる。これは、市場活動において自然である。

お金持ちの方々がPS5は30万円と判断したから、市場価格が30万円に跳ね上がったのだ。

30万円代で購入する人たちの需要が収まると、次は20万円、10万円といった感じで価格が下がる。最終的に半導体の供給が徐々に安定し、市場価格が定価に落ち着く。この流れは、市場経済の本質的な動きであり、転売ヤーを非難するのは筋違いである。

独占→品不足→高騰ではなく、品不足→中間搾取→高騰である。仮に「独占」していたのであればなぜ今は価格が下がっているのか。それは供給が需要に追いついたからである。メーカーが生殺与奪の権を握っているのだ。

繰り返しになるが、転売ヤーに独占する力はない。仮にそうだとしても、「なぜ」独占する結果になったか、という考え方にシフトしていただきたい。結論は、SONYが悪いに行き着くはずだ。むしろ、市場価格を適切に判断できる転売ヤーの方が1000倍優秀である。

今回も価格は高騰するのか

SONYがPS5 Slimを$499、携帯型PS5を$299という価格で発売するというのは、PS5のゴタゴタを踏まえると転売を許可すると言わんばかりの対応である。

オープン価格を採用し、販売店が自由に価格を設定できるようにするか、あるいは、定価を引き上げる必要があるだろ!と言いたい。

ただし、今回は前回と状況が全く違う。半導体不足が解消し、需要も少ない。SONYが生産ラインをしっかり確保すれば、転売は起こらないだろう。転売ヤーは自ら買ったものを溜め込んだりしない。

我々消費者は非常にわがままで、定価を超える価格に対しては大騒ぎするくせに、需要が低下し定価以下の出品の転売に対してはむしろ感謝し、さらに値引こうとする。

そして、転売ヤーに対して感情的な非難を行う。

価値のない喧嘩を起こすくらいならば、生産者のSONYが、過去の過ちから学んで、ちゃんとした価格設定をする必要がある。

SONYだけではない。メーカーにはそのような責任がつきまとう。わがままなユーザーを宥める苦労はあるだろうが、そのユーザーが市場を形成していることを忘れないでほしい。

(NAMITEN)

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