北朝鮮が2発の弾道ミサイルを発射 金総書記訪露中、いずれもEEZ外に落下
namiten
防衛省は13日11:46-12:10にかけて、北朝鮮が日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したと発表した。北朝鮮によるミサイル発射は先月30日以来、約2週間ぶり。いずれも落下地点は朝鮮半島東の日本海で、日本の排他的経済水域(EEZ)外だった。
北朝鮮は現在、国のトップである金総書記がロシアのプーチン大統領と会談するため現地に滞在している。金総書記が国外にいる状況でのミサイル発射は、極めて異例。
防衛省など各政府機関によると、1発目のミサイルは午前11時41分頃に発射され、最高高度約50キロ、飛行距離約350キロと推定される。2発目は11時51分頃に発射された。迎撃が難しいとされる変則軌道で飛翔し、飛行距離は約650キロ。
松野官房長官は午後の会見で、被害情報は現時点で確認されていないとした上で、北朝鮮に対して厳重な抗議を行なったと述べた。また政府は、総理大臣官邸の危機管理センターに緊急参集チームを招集し、情報収集と被害確認に当たった。なお、国家安全保障会議(NSC)の開催は見送られた。
外務省の鯰アジア大洋州局長は、アメリカ国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国外務省のキム・ゴン朝鮮半島平和交渉本部長と電話協議を行い、北朝鮮の繰り返されるミサイル発射が地域安全保障に対する明白かつ深刻な挑戦であるとの認識を共有した。
海上保安庁によると、これまでのところ日本船舶への被害の情報は入っていない。
岸田総理大臣はミサイル発射を受け11時47分、 情報収集・分析に全力を挙げ国民に迅速・的確に情報を提供。 航空機や船舶などの安全確認の徹底。 不測の事態に備え万全の態勢をとる、の3点を指示した。
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