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ディスコが大商い 4〜6月期、純利益3割減

namiten

【東京本局 = 東証】(プライム、コード6146、前引け)ディスコが大商いで右往左往。朝方には前日比で下げる場面もあったが、前場中ごろには一時1340円(5.0%)高い2万7870円まで上昇する場面があった。相場がすでに1年半ぶりの安値圏に落ち込んでいることもあって、目先の悪材料出尽くしを受けた買いが入ったようだ。

ただその後は再び売り圧が強まり、前日比で485円(1.8%)安い2万6045円で午前の取引を終えた。前引け時点の売買代金は1958億円で、プライム市場全体の11%を占めた。

ディスコは17日、25年3月期(前期)の連結決算を発表し、連結純利益は前の期比5割増の1238億円だった。QUICKコンセンサス(15社)の1200億円を3%上回り、5期連続の最高益だった。もっとも、あわせて発表した25年4〜6月期の連結会社計画は、純利益が前期比3割減の167億円になる見通しだ。市場予想の238億円を大きく下回るほか、直近四半期から半減する。決算説明会ではトランプ関税の影響を織り込んでいないほか、パワー半導体の需要が「落ち着いてきた」との認識を示した。IR担当者は、関税の影響も踏まえて国外生産に移行するか問われると「現時点では考えていない」とした上で「関税による駆け込み需要は現時点で確認できない」と話した。

平均為替レートを前年同期から10円ほど円高方向に設定したほか、前四半期に検収が集中したことも相まって反動が出る。同社は円相場が1円振れるごとに年換算16億円ほど営業利益が上振れまたは下振れすると発表した。前四半期の想定為替レートは150円で為替感応度は15億円だった。前四半期の為替レート(実績)は当サイトの概算で152.7円だった。円高も業績を下押しする。

中国系のCLSA証券は17日、目標株価を従来から800円引き下げ27500円に設定した。投資判断はHold(中立)を据え置いた。当日にレーディングを発表した他7証券はひとまず目標株価、投資判断ともに据え置いた。

東エレク(1.7%)やアドバンテ(2.0%)、信越化(1.1%)など関連銘柄も安い。

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