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OpenAI、o-4 miniなど来週リリース GPT-5は延期

namiten

【米国本局 = シリコンバレー・東京本局 = テクノロジー】OpenAIは次世代AIモデル「o-3 full」と「o-4 mini」を来週にも投入する。サム・アルトマンCEOが自身のSNSアカウントで明らかにしたほか、Webサイトにモデル名の記載が確認された。当初は「o-3」をGPT-5に統合する計画だったが、このほど方針を転換した。GPT-5の品質向上とユーザー需要に対応する供給能力確保のため、単独モデルとしての提供を決めたとみられる。

米国,ブルックリン, NY, 11.22.20:Sam AltmanとOpenAIのロゴOpenAIのCEOとして再雇用された後、この写真のイラストに見られるように、会社から驚くべき動きで解雇された数日後。

アルトマンCEOは今年2月、GPT-5に段階的推論(Chain of Thought、CoT)機能を持つ「o-3」を統合する計画を発表していた。しかし今月5日の投稿で「o-3とo-4 miniを数週間以内にリリースし、GPT-5は数カ月後に提供する」と述べ、GPT-5の開発が想定より遅れていることを明らかにした。GPT-5については「当初の想定より大幅に改善できる」としている。

o-3シリーズは複雑な推論や問題解決に特化したモデルで、1月末にリリースされた「o-3 mini」「o-3 mini-high」はコーディングや数学分野で高い能力を示している。今回リリース予定の「o-3 full」は小型版より大幅に性能が向上し、特定の領域で商業プログラマーを上回る能力を持つと見られる。

「o-4 mini」は既存のmini版と比較して推論能力が向上するとされ、同社のCoTモデルとしてはo-4ファミリーが最後のモデルになる見通しだ。o-3 miniと同様、異なる性能レベルを持つ「o-4 mini-high」も同時に投入するようだ。

OpenAIは汎用的なGPTシリーズと推論に特化したoシリーズを提供することで、多様なユーザーニーズに応えようとしている。この戦略転換の背景には、GoogleのGeminiやDeepSeekなど競合他社への対応も影響しているとみられる。

アルトマンCEOは5日、「統合は当初の想定より難しいことが判明した」と述べた。技術的な課題に直面している可能性もある。同時に「前回プレビューしたo-3を多くの点で改善できた」と強調した。

展開しているモデルの量は肥大化している。モデル選択が複雑になっており、アルトマンCEOは「魔法のような統一された状態に戻したい」と発言。最終的にはGPT-5でoシリーズの機能を包括し、ユーザーが複雑なモデル選択を意識せずに使える環境を目指しているようだ。

Anthropicは2月下旬、高度な推論をオプションで選択できる「Claude 3.7 Sonnet」を発表した。アプローチ自体はGPT-5に似たモデルだ。ChatGPTやGeminiと異なり、推論モデルと通常モデルを別々に提供しないことで、ユーザー体験の向上を狙った。

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