ファストリ、今期純利益250億円上振れ　増配も実施

【東京本局 = 東証】（プライム、コード9983、16時30分）ファーストリテイリング（9.0%）は10日、25年８月期（今期）の連結純利益が前期比10%増の4100億円になりそうだと発表した。従来予想から250億円上振れ、最高益を上乗せする。QUICKコンセンサス（14社）の3924億円も上回る。売上高にあたる売上収益は据え置いて同９%増の３兆4000億円、営業利益は従来予想から150億円上振れて同８%増の5450億円になる見通しだ。ユニクロで冬物商品の売れ行きが好調で、収益を押し上げる。欧米、東南アジアが中国大陸の不振を補う。外貨建資産の換算などによる為替差益が319億円発生したことに加え、利息がネットで275億円のプラスとなったことも後押しした。

あわせて、25年８月期（今期）の年間配当を480円とする方針を取締役会で決議した。従来予想は450円だった。中間、期末それぞれ240円とし、24年８月期（前期）の実績を80円上回る。きょう終値をもとに算出した年間配当利回りは1.0%となる。

24年９月〜25年２月期の上期連結決算は、売上収益が前年同期比12％増の１兆7901億円、営業利益が18％増の3042億円、純利益が19％増の2335億円だった。

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