住友不、今期純利益10億円上振れ 新中計も発表
namiten
【東京本局 = 東証】(プライム、コード8830、16時)住友不動産は28日、25年3月期(今期)の連結純利益が、前期比7%増の1910億円になりそうだと発表した。従来予想の1900億円から10億円上振れ、増益幅を拡大する。不動産の収益改善により賃貸収益が増えるほか、分譲建物の単価上昇が押し上げる。QUICKコンセンサス(9社)の1914億円は小幅ながら下回る。売上高は同4%増の1兆100億円、営業利益は6%増の2700億円になる見通しだ。売上高は市場予想を0.5%上回るが、営業利益は0.3%下回る。
あわせて、28年3月期を最終年度とする第10次中期経営計画を公表した。27年3月期に経常利益ベースで3000億円の到達を目指す。QUICKコンセンサス(8社)の2953億円を上回る見通しだ。26年3月期〜28年3月期累計の売上高は3兆2000億円と、QUICKコンセンサス(5社〜9社)の3兆2470億円と同程度を見込む。営業利益は9300億円と、QUICKコンセンサス(同)の9007億円を小幅に上回るほか、純利益も6500億円とQUICKコンセンサス(同)の6435億円を上回る成長を見通す。
また28年3月期まで少なくとも毎期10円の累進増配を実施し、最終年度には配当性向20%超、1株あたり100円以上を計画する。

広告