フジHD、今期純利益を98億円に下方修正 広告主離れ重く

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【東京本局 = 東証】(プライム、コード4676、連結)フジ・メディア・HDは30日、25年3月期(今期)の連結純利益が、前年比7割減の98億円になりそうだと発表した。従来予想の290億円から190億円あまり下方修正し、減益幅を拡大する。売上高は従来予想から8%引き下げて5482億円、営業利益は5割引き下げて180億円と、増収営業増益予想から一転減収減益に転じる。

フジHDの業績修正と上期決算を用いて計算した下期の連結純利益は、概算で28億円の赤字に転落する。192億円の黒字を見込んでいたQUICKコンセンサス(1月17日時点)を下回る。

中居さん問題をめぐって、傘下のフジテレビジョンの対応が後手に回った。広告取り下げは少なくとも75社に及び、政府広報も取り下げを決めた。キリンやサントリーHDなどの飲料大手は、2月分の広告枠を取り消した。アサヒやサッポロ、味の素は3月分までを解約している。日本生命保険や第一生命保険など保険大手も2月分の契約を解除する。金融機関では大和証券も取り下げを決めている。放映を続けていたニトリや西松屋も29日以降、当面の間差し止めることを決めた。

日本経済新聞によると、スポットCMの限界利益率は100%に限りなく近いという。タイムCMでも50%は確保していたため、CM取り下げは減益に直結する。

ただ、フジHDの自己資本比率は6割と堅い。PBRは0.4倍台と、割安の目安とされる1倍を大きく下回っている。保有資産に比べた割安感もある。4000億円を超える有価証券の保有が資産を膨らませている。

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