Apple、25年秋に新Siri発表か AI機能強化、ChatGPTに対抗
namiten
【米国本局 = シリコンバレー・東京本局 = テクノロジー】Appleは音声アシスタント「Siri」を令和8(2026)年春にリニューアルする計画だ。大規模言語モデル(LLM)を活用する。開発プロジェクトは「LLM Siri」と名付けた。来年秋にも発表し、8(26)年春に一般ユーザー向けに提供を始める。同分野ではOpenAIのChatGPTやGoogleのGeminiが先行する。独自のLLM開発が遅れているAppleは巻き返しを図る。
新しいSiriは、より人間らしい対話が可能になるほか、複雑な要求にも素早く対応できるという。サードパーティーアプリの制御機能も強化され、先月発表したApple Intelligenceの文章作成や要約機能とも連携する。現在は、iPhone、iPad、Macで別アプリとしてテストを行っており、最終的に現行のSirと置き換える方針だ。
Googleが開発するスマホOS「Android」には今年からGeminiが標準搭載された。ユーザーはGoogleアシスタントかGeminiかを選べるようにした。メッセージアプリにもGeminiを搭載し、開発競争に出遅れたAppleを尻目に統合を進めている。
来年春リリース予定のiOS 19およびmacOS 16への搭載は見送る見通し。当面はApple Intelligenceの機能拡充に注力する。来月にはChatGPTとの統合を予定し、その後Geminiなど他社の生成AI製品との連携も計画。4月には日本語を含む複数言語に対応する。
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