SONY、KADOKAWAを買収へ 豊富なIPを評価
namiten
速報 14:45 更新15:20
【東京本局 = エンターテインメント】(プライム、コード9468など、14時47分)ロイター通信は19日14時40分、SONYがKADOKAWAに買収を持ちかけていると報じた。数週間以内に買収の契約内容を詰め、成立する見通しだ。2人の関係者が明らかにした。
SONYは27年3月期までにM&A(合併・買収)に1兆8000億円を投じる方針を掲げる。8月にメディア大手パラマウントの買収交渉が成立せず撤退していた。実現すれば1兆円を超える超大型買収になる見込みだった。単発の買収ではなく、小型のM&Aを複数行うことで規模を拡大できるとの認識も示していた。KADOKAWAの時価総額は18日終値時点で4317億円。パラマウントの1兆円超に比べると安く、プレミア(買い付け価格と株価の差額)をつけても成長投資枠の1兆8000億円に十分収まる。
KADOKAWAは出版業界でシェア1位を誇る。アニメや漫画などIP関連の知財も多数抱えている。先日には老舗アニメスタジオの動画工房を買収した。SONYの吉田会長は以前、日本経済新聞のインタビューで同社を「ハードウェアの会社から、IPの価値を最大化する会社にする」と語っていた。豊富な知財が買収の決め手になったと見られる。
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19日の東京株式市場でKADOKAWA(22.98%)が後場急伸し、気配値をストップ高水準の3745円に切り上げている。買収交渉を材料視した買いが入っているようだ。
ソニーG(6758)は小動き。後場14時40分にKADOKAWAと買収協議に入ったと伝わった。
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