Perplexity、企業価値80億ドル目処に資金調達 AI検索大手 振り返りフォーマット
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Perplexity、企業価値80億ドルをメドに資金調達 AI検索大手

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【米国本局 = シリコンバレー、東京本局 = テクノロジー】
米新興のPerplexity(パープレキシティ)は21日、企業価値80億ドル(約1兆2000億円)超をメドとする資金調達に着手すると発表した。調達目標額は約5億ドル(約750億円)に設定する。過去1年で4度目の資金調達で、現在の企業価値30億ドルを大幅に上回ると見られる。

perplexityのロゴ

同社の企業価値は上昇を続けていて、今年1月時点で5億2000万ドル、夏には30億ドルまで跳ね上がった。今回の資金調達が実現すれば、わずか10カ月で15倍以上の急成長になる。

ただ急成長に伴って課題もある。今月、米紙ニューヨーク・タイムズが同社に対し、無断でコンテンツを使用しているとして中止要請を送付した。WSJを傘下に収めるダウ・ジョーンズも21日、提訴の方針を明らかにした。AI企業とメディアの軋轢が顕在化している。

Googleなど検索大手もAI検索の台頭に警戒を強めている。従来の検索エンジンは、検索結果ページの広告がクリックされることで収益を得ていたが、AI検索では要約された回答が提示されるため、連動型広告の価値がすり減る可能性がある。

国内では、ソフトバンクがPerplexityと提携し、同社の通信サービス契約者向けに有料版「Perplexity Pro」を1年間無料提供している。ソフトバンクグループの投資部門、ビジョン・ファンドも出資を検討している。競合のOpenAIが今月1570億ドル評価で66億ドルを調達するなど、生成AI市場では巨額資金の流入が続く。

Perplexityは2022年、元OpenAI社員のアラビンド・スリニバス氏らが創業したスタートアップ。AI活用の対話型検索サービスを展開し、世界の月間利用者数は1000万人を突破している。年間売上は推計5000万ドル、日本円にしておよそ76億円。法人向けサービスや広告事業に注力し、収益基盤の拡大を目指す。

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