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東証、史上最大の「暴落」 4451円安 日銀ショック、米経済「墜落」懸念重なる

namiten

【東京総合 = 株式】東京株式市場で日経平均株価は5日、史上最大の下げ幅を演じる暴落となり、前日比で4451円28銭(12.4%)安い3万1458円67銭で今日の取引を終えた。今年の上昇分を2営業日で帳消しにし、東証全体の800の銘柄がストップ安(制限値幅の下限)まで売り込まれ、プライム市場の99%の銘柄が下落する全面安商状だったほか、数日で時価総額200兆円が吹き飛んだ。日銀の拙速な利上げと米雇用統計の悪化が重なり、2日に続いて「東京発」の世界同時株安が再発生する。

前週末の米株式市場は大幅安だった。2日の日経平均の大幅安を受けて米国株も軟調な展開だった。ダウ平均株価は一時900ドル以上値下がりし、日経平均と連動性の高いフィラデルフィア半導体株指数は5.2%安、ナスダック総合指数は2.4%安で終えた。日経平均翌月物は3日の夜間取引で1120円(3.11%)下落し、3万4800円で取引を終えた。

リスクオフ一色を引き継いだ東京市場も、寄り付き時点ではほとんどの銘柄が売り気配となり取引が成立しなかった。日経平均の寄り付きは660円安。その後、気配銘柄の値幅が拡大される3分、6分、9分…と値をガクンガクンと切り下げる展開が続き、10時時点では2069円安だった。ただ前引けにかけて持ち直す動きが見られ、同時点では1662円安だった。

しかし、後場に入ると下げ幅を一方的に拡大し、下げ止まることを知らずに一時4700円まで沈んだ。後場では個人投資家の追い証回避の取引も重しとなり、過去最大の下げ幅を演じることとなった。売買代金は概算で7兆9674億円と、8兆円まであと一歩と迫り、過去最大だった。TOPIXも3日急続落。終値は310.45(12.23%)安い2227.15ポイントで取引を終えた。下げ幅は過去最大となり、下落率の大きさは歴代2位だった。

ファストリやダイキン、SBG、アドテストなど値がさ株が寄与度上位。三菱UFJFGなどの大手行も軒並み大幅安だった。

前週末と比較して円高ドル安に振れていることも日本株固有の重荷だ。前日比で4.8円程度円高・ドル安となる一時141円台まで進んだ。株が暴落し、安全資産とされる円に富が逃げ出した。また米主要メディアは3日、NVIDIAの新製品に欠陥が見つかり、3ヶ月程度出荷が遅れそうだと報じた。AI関連株が直近の株高を演出していただけに、不透明感から売りが加速している。東京エレクトロンは一時、11%安となった。

大証では日経平均先物とTOPIX先物の取引が、売り注文に大きく傾き、制限値幅の下限まで下落する場面があった。大証によると、数回にわたってサーキットブレーカー(強制売買停止)が発動した。安全資産とされる国債先物には買い注文が集まり、サーキットブレーカーが発動した。その後、値幅上限を拡大して取引を再開した。

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