日経平均、下落幅歴代2位 2216円安、米景気後退・円高猛威
namiten
【東京本局 = 経済】東京株式市場で日経平均株価は2日、大幅に続落し、2216円63銭(5.81%)安い3万5909円70銭で今日の取引を終えた。下げ幅は1990年4月2日の記録を超えて、歴代2位だった。ブラックマンデー以来の下げ幅になる。
前日までに発表された米経済指標は、景気後退を示す内容が相次いだ。軟着陸を織り込んでいた投資家のセンチメントが急速に悪化し、ダウ平均株価は1.2%、日経平均と連動性の高いNASDAQ総合指数が2.3%、フィラデルフィア半導体株指数で7%を超えるなど軒並み大幅安の展開だった。決算を発表したインテルは2割安だった。
米株安を引き金に、東京市場も寄り付きが大きく下放れて始まると、その後も下げ幅を一方的に拡大した。一昨日の決算で昨日こそ逆行高だったアドテストも、流石に今日は抗えず8%安まで沈んだ。半導体関連では特に東京エレクトロンの下げが酷く、終値は11.99%。一銘柄で日経平均を361円押し下げた。前日夕時点より円高が進んでいることも、輸出関連株の売りを誘った。
大引け時点の東証プライムの値上がり銘柄数は14、値下がりが1626、変わらずで5銘柄だった。値下がり比率は98.8%と全面安商状だった。業種別では33業種全てが値下がり。証券、銀行、保険が大幅安だった。
TOPIXは大幅続落。166.09(6.14%)安い2537.60ポイントで今日の取引を終えた。
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