サイバーエージェント、2024年9月期純利益3.1倍 ABEMAとゲーム事業が好調
速報 15:01最終更新 15:06
【東京本局 = 個別株式】サイバーエージェントは31日、2024年9月期の連結純利益が前期比3.1倍の165億円になりそうだと発表した。売上高は同9.7%増の7900億円、営業利益は同67.0%増の410億円にそれぞれ上方修正した。主要3事業が好調に推移し、特にゲーム事業で第2四半期および第3四半期に提供開始した新規タイトルが大きく貢献した。
従来の会社予想と比較すると、売上高は5.3%増、営業利益は36.7%増、純利益は106.3%増と、大幅な上方修正となった。市場予想（QUICK集計）と比べても、売上高で1.0%下回るものの、営業利益で3.8%、純利益で7.8%上回る水準になる。
あわせて発表した第3四半期（2023年10月～2024年6月）の連結決算は、売上高が前年同期比11.9%増の5985.8億円、営業利益が同89.5%増の359.3億円、純利益が同339.3%増の158.3億円だった。当サイトが独自に予想していた売上高（5982億円）と、純利益（149.1億円）を上回った。営業利益と純利益は、過去最高だった2021年9月期の第3四半期時点の実績（営業利益775.1億円、純利益330.4億円）には及ばないものの、前年同期と比較して大幅な増益となった。
「ABEMA」を含むメディア事業の収益改善や、インターネット広告事業の堅調な推移に加え、ゲーム事業での新規タイトルのヒットが業績を押し上げた。
通期の一株当たり利益は32円59銭を見込む。配当予想は据え置かれ、期末配当15円、年間配当15円を予定している。
2025年9月期の連結業績予想については現時点で未発表だが、今後の事業環境の変化や各事業の進捗状況を見極めつつ、適切なタイミングで公表する方針だ。
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