楽天モバイル、単体契約数が700万回線突破 1ヶ月で20万契約増
namiten
【東京総合 = テクノロジー】楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は17日、X(旧Twitter)上で楽天モバイルの単体加入者回線数(BCP、MVNO除く)が700万回線を達成したことを明らかにした。決算で示した5月13日時点の680万回線から、1ヶ月で20万回線伸ばした。サービス開始から4年余りでの到達となる。
楽天モバイルは、競争力のある料金プランや楽天エコシステムとの連携など、これまで様々な施策を打ち出してきた。その結果、「0円プラン」廃止後も、法人向けサービスの好調などを背景に契約数は堅調に推移している。
収益面でも明るい兆しが見え始めた。1契約当たりの月間売上高を示すARPUは、法人契約増の影響で、2023年10-12月期に1986円まで落ち込んだものの、2024年1-3月期には2024円と1.9%増に転じた。もっとも、損益分岐点とされる2500〜3000円、800万〜1000万回線にはまだ開きがある。
そのためのカギとなるのが通信品質の向上だ。同社は4月、電波が回り込みやすい700MHz帯「プラチナバンド」の試験電波発射を開始。早期の商用サービス開始を目指す。5Gエリアの拡大にも積極的で、関東地方では年内に最大1.6倍まで拡充する計画を打ち出した。
今後は魅力的な上位プランの投入などを通じARPUの一段の引き上げを図るとともに、新規顧客の取り込み加速により契約数のさらなる拡大を目指す。三木谷社長は「スタッフ一同さらなるサービス向上、品質改善に努めてまいります」と、攻めの姿勢で臨む構えだ。
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