【WWDC24】デバイス統合は及第点　略して「AI」、iPhone搭載へ

【東京総合 = WWDC24特別班（テクノロジー）】
Appleは開発者会議WWDC24で、AI関連の機能として、Apple Intelligenceを発表した。iPhoneやMacなどのデバイスに組み込まれ、ユーザーの作業を支援する。

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Apple Intelligenceは、略して「AI」。端末内のメールや写真などの個人データをプライバシーに配慮しつつ分析して、ユーザーに合わせた文章の生成や校正、画像編集などを行う。主な機能は以下の通り。

• 音声アシスタント「Siri」の対話力向上
  • 文脈を理解し、自然な会話が可能に
• メールの優先度判定
  • 重要なメッセージを上位に表示

• 執筆支援ツール
  • 文章の書き換えや要約、校正などを提案

• 画像生成機能「Image Playground」
  • テキスト入力から画像を生成

• 写真アプリの検索精度向上
• 自然言語での検索や、背景のオブジェクト除去にも対応。

また、OpenAIの「ChatGPT」とも連携。必要に応じてChatGPTを活用し、ユーザーの質問により的確に答えられるようになる。Siriの回答や、執筆支援ツールでの創作機能などに生かされる。

Apple Intelligenceは今夏からベータ版の提供を開始。当初は英語のみで、iPhone 15 ProやM1以降のチップを搭載するデバイスに対応する。日本語を含む他の言語は、2025年以降のサポートを予定している。

AIはスマートフォンの新たな競争領域となりつつある。Googleは「Pixel」シリーズに独自AI「Gemini」を活用した機能を搭載。Samsungも「Galaxy」でリアルタイム翻訳を実現した。Appleも、独自色を打ち出す必要に迫られている。

デバイス間の緊密な連係は、Appleの強みの一つだ。iPhoneとMacの協調によるシームレスなAI体験は、同社の優位性を示す。プライバシー保護へのこだわりも、Appleならではの特長だ。

namiten.jp

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