ニコニコ、システム全体の再構築を進める 会員費請求や補償は検討中
namiten
速報10:51 最終更新20:27
【東京総合 = テクノロジー】ドワンゴが運営する動画共有サービス「ニコニコ」は10日、大規模なサイバー攻撃の影響で6月8日早朝からサービス停止が続いていることを受け、被害状況の調査と並行してシステム全体の再構築を進めていることを明らかにした。
同社によると、現在はサイバー攻撃の影響を受けずにニコニコのシステムを再構築するための作業を行っている段階だ。サービス停止期間中のプレミアム会員費や有料チャンネル会員費の請求、生放送のタイムシフト期限などについては、現時点では影響調査中のため回答を控えているが、今後誠実に対応する方針を示した。
また、今週中には同社役員の栗田穣崇氏およびCTO鈴木圭一氏が復旧までの見込みや調査で判明した情報を説明する予定だという。
攻撃の経路や情報漏洩の可能性については引き続き調査中だが、クレジットカード情報の漏洩は現時点で確認されていない。なお、6月11日20時に予定されていた公式番組『月刊ニコニコインフォ』は、規模を縮小してYouTubeおよびXで放送される。
ニコニコでは、動画やニコニコ生放送、ニコニコチャンネルなどのサービスが停止。外部サービスでのニコニコアカウントログインや、各種企画におけるプレゼント発送も中止されている。6月10日から16日に予定されていた番組も軒並み中止または延期となった。
同社は最新情報をニコニコインフォや公式Xで随時告知しており、ユーザーやコンテンツ提供者に理解と協力を求めている。
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