2024.06.03

iPhone 16 Pro、世界最薄のベゼル採用へ　海外報道

namiten

【東京総合 = テクノロジー】Appleは今秋発表するiPhone 16 Proに、世界最薄レベルのベゼルを採用する方針だ。ベゼル幅は世界最薄になる。リーク情報で知られるアナリストのIceUniverseが指摘した。昨年のiPhone 15 Proではベゼル幅が約3.5mmから2mm未満に縮小されたが、iPhone 16 Proではさらなる薄型化が実現するとみられる。

Appleはディスプレイパネルのエッジ付近の配線や回路を下方向に曲げるBRS（Border Reduction Structure）技術を採用するとの情報もある。米メディア9to5Macによると、BRS技術の量産化には課題もあったが、Appleの強い意向により実現にこぎ着けたという。サプライチェーン筋の話では、iPhone 16 Pro向けのディスプレイ製造ラインでは、BRS技術の導入に伴う歩留まり低下などが発生しているが、Appleは品質と量産性の確保に全力を挙げているようだ。

ベゼル幅の削減により、端末の大型化を最小限に抑えつつ、没入感の高い大画面を実現できる。iPhone 16 Proは6.1インチから6.3インチに、iPhone 16 Pro Maxは6.7インチから6.9インチにそれぞれ画面サイズが拡大するとみられている。ベゼルを薄くすることで、より大きな画面を、より小さなボディに収められるようになる。iPhone 15シリーズの発売から1年足らずでの大幅進化に、ユーザーの期待も高まる。

Appleの狙いはデザイン面での差別化だけではない。超薄型ベゼルの実現で、端末の前面に占めるディスプレイの割合が高まることから、仮想現実（VR）や拡張現実（AR）といった没入感の高いコンテンツの表示能力も大きく向上する。

Appleは生成AI分野でもOpenAIと提携し、iPhone 16にAI機能を搭載する。音声アシスタント「Siri」に自然な会話機能を追加するほか、ユーザーの生活をサポートする様々なAIベースの機能を実装するとみられる。写真の自動編集や文章作成支援など、ユーザーの創造性を高める機能も充実させる方針だ。WWDCで、OpenAIとの提携や自社製AIに関する何らかの発表があるとの見方が有力だ。

namiten.jp〈日曜特報〉（月曜掲載）
（希望者向けに配信した2日付記事に情報を追加して再構成しました）

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