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JR東日本、グループ会員ID統合 5000万人規模の経済圏構築へ

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【東京総合 = 社会】JR東日本が、2025年度末までにグループ内の会員IDを一本化する。現在、JR東日本グループでは、交通系ICカード「モバイルSuica」や共通ポイント「JREポイント」、クレジットカード「ビューカード」など、20種類以上の会員IDが存在している。これらを統合することで、累計5000万人規模の巨大なデータ基盤を構築し、サービス開発や利便性向上につなげる狙いだ。日本経済新聞電子版が27日、イブニングスクープで報じた。

JR東日本は、現在売上高の約3割を占める非鉄道事業の比率を将来的に5割まで高める目標を掲げている。人口減少や生活様式の変化で、鉄道単体での中長期的な成長は難しい。会員IDの統合できれば、煩雑な利用者登録などがなくなり、利便性を改善できる。

統合後は、一度の会員登録でグループ内の様々なサービスを利用できるようにする。利用者の利便性が大幅に向上するほか、事業間の垣根を越えたサービス開発も促進される見通しだ。

膨大な顧客データの分析もできるようになる。ニーズに合わせたきめ細かなサービス提供を可能にする。

JR東日本はすでに、楽天銀行のインフラを活用したデジタル金融サービス「JRE BANK」をスタートさせている。JREポイントとの連携を強化し、金融サービスの利用状況に応じて鉄道運賃の割引などの特典を提供する。今後はこうした施策をさらに拡充し、「Suica経済圏」の構築を図る考えだ。

デジタル領域では、共通ポイントを軸とした経済圏の拡大をめぐる競争が激化している。JR東日本は、鉄道や駅ナカ、不動産など、リアル空間に強みを持つ。これらの事業とデジタルサービスを融合させることで、他社との差別化を図っていく方針だ。

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