AppleがiPad発表会の映像謝罪 全世界から批判殺到で
namiten
【東京総合 = 社会】Appleは日本時間10日、iPad Proの発表会で投影したPVに、一部不適切な部分があったとして謝罪すると発表した。TVCMとしての放映も撤回すると表明した。
Appleは、新型タブレット端末「iPad Pro」の広告映像について「的外れだった」と異例の謝罪を表明した。楽器や人形などがプレス機で押しつぶされる様子を描いた映像は、新機種の薄さと多機能さをアピールする狙いだったが、Twitterなどで「クリエーターの気持ちを踏みにじっている」などと全世界から批判を浴びていた。ティム・クックCEOも自身のX(旧ツイッター)アカウントで「我々が作った中で最も薄い製品」と紹介していた。しかし、ギターやピアノ、ポーズをとった人形などが大型プレス機に次々と押しつぶされる内容に、「ショッキングだ」「iPadはこうした大切なツールに代わるものではない」といった批判が殺到。英俳優ヒュー・グラントさんも、この広告は「人間としての経験の破壊を促進している」と指摘するなど、非難の声は広がった。
Appleの関係者は、米ネットメディアの取材に対し、「Appleにとって創造性は遺伝子レベルに組み込まれていて、世界中のクリエーターに力を与えられる製品作りをすることが我々にとって重要だ」と強調。その上で、「ユーザーがiPadを介して自分自身を表現し、アイデアを実現する無数の方法がiPadにはあることを伝えようとしたが、この動画は的外れだった。申し訳ない」と謝罪した。
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