ドル円、一時155円台 記録的円安続く
namiten
【東京総合 = 経済】外国為替市場で24日、円は対ドルで大幅に値を切り下げ、一時1ドル=155円台をつけた。1990年6月以来、およそ34年ぶりの円安水準。米経済の強さを背景に、幅広い通貨に対してドル高が続いている。
米国のFRBが早期の利下げを見送るとの観測が広がる一方で、日銀は引き続き低金利政策を維持するとの見方から、円を売りドルを買う動きが加速している。さらに、米経済指標が予想以上の結果を示したことからインフレ再燃の懸念が強まったこともドル高を後押しした。
もっとも、記録的な円安水準で推移していることから市場では、政府と日銀が為替介入に踏み切るのではないかとの警戒感が高まっている。2022年秋に円相場が151円台まで下落した際には、円買い・ドル売り介入が3回実施された。現在の円相場はこの水準を超えて下落している。
明日からは日銀の金融政策決定会合が開かれる。
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