ライフカード、『Vプリカ』リニューアルは来月15日 全ユーザーのアカウント再登録必須に
【東京総合 = 社会】ライフカードは22日、同社が発行するVisaプリペイドカード『Vプリカ』について、5月15日に大幅なリニューアルを実施すると発表した。新Vプリカは利便性の高い”使い回し可能な商品”に生まれ変わるが、現行ユーザーは全員、アカウントの再登録が必要になる。
今回のリニューアルでライフカードは、Vプリカのシステムを全面的に刷新する。これに伴い、現在のVプリカ会員情報は新Vプリカに引き継がれない。リニューアル後も引き続きVプリカを利用するには、改めてアカウント登録を行う必要がある。
ただ、現行のマイページやアプリからは新Vプリカへの登録はできない。アカウントの再登録は、専用ページから行う必要がある。サービスはまだ利用できないが、アカウントの再登録自体はすでに可能で、ライフカードは早めのアカウント再登録を呼びかけている。
新規受付は5月15日AM6:00のサービス開始と同時にスタートする。15日午前0時から5時59分まではシステムメンテナンスのため、アカウント登録を含むVプリカのサービスは利用できない。
新Vプリカは、利便性と機能性を大幅に向上させてリニューアルされる。まず、現行の1回限りのチャージから、競合サービスのバンドルカードのように繰り返しチャージが可能になる。使い回しが可能にすることで、利便性を大きく向上させる。
また、新Vプリカは「Vプリカ」「Vプリカリアル」「Vプリカ+」「Vプリカ+リアル」の4つのタイプが用意され、残高やチャージの上限額、本人確認の要否などが異なるため、利用シーンに合わせた選択が可能となる。「Vプリカリアル」と「Vプリカ+リアル」ではリアルカードが発行され、オンラインだけでなく実店舗でも利用できるようになる。さらに、「Vプリカ+リアル」のみ海外でのカード利用が可能となり、国内外の決済ニーズに対応する。
カードの有効期限も現行の1年から5年に延長し、長期利用目的のユーザーを取り込む。加えて、新Vプリカはサブスクリプションサービスの決済も可能にする。急速な広がりを見せる定期購入にも対応させる。
リニューアルに伴い、VプリカのマイページとスマートフォンアプリもUXを一新。より使いやすく、直感的な操作が可能になる。
現行のVプリカ残高は、アカウント再登録後も引き続き利用可能。新アプリや新マイページからのチャージにも対応する。現行のアプリやマイページが利用できるのは2025年夏頃までの予定だ。
新Vプリカでは、利用シーンに応じて4つのタイプが選べるようにする。タイプによってはアカウント登録に加え、住所確認などの追加手続きが必要な場合もある。本人確認の要否やチャージ限度額などが異なり、ニーズに合わせた選択ができるにした。
店頭で販売中の「Vプリカギフト」は、引き続きアカウント不要のカード番号使い切りタイプとして提供される。
Vプリカ | Vプリカリアル | Vプリカ+ | Vプリカ+リアル |
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残高上限 10万円 | 残高上限 10万円 | 残高上限 100万円 | 残高上限 100万円 |
チャージ上限/月 12万円 | チャージ上限/月 12万円 | チャージ上限/月 制限なし | チャージ上限/月 制限なし |
カード有効期限 1年 | カード有効期限 5年 | カード有効期限 5年 | カード有効期限 5年 |
サブスク利用 | サブスク利用 | サブスク利用 | サブスク利用 |
本人確認 | 本人確認 | 本人確認 | 本人確認 |
実店舗利用 | 実店舗利用 | 実店舗利用 | 実店舗利用 |
海外利用 | 海外利用 | 海外利用 | 海外利用 |
ライフカードは今回のリニューアルで、Vプリカの利便性向上を図り、キャッシュレス決済のさらなる普及を目指す考えだ。未成年の間でデビッドカードやプリペイドカードが普及する中、コンビニで買える強みをシェア拡大の弾みにする。