日経平均、半導体安も大型株牽引 一時400円高
【東京総合 = 株式】日経平均株価は東京株式市場で22日、大幅に反発し、前週末比370円26銭(1.00%)高い3万7438円61銭で今日の取引を終えた。日経平均は前週末に1011円安と大幅に下げていたこともあり、寄り付き段階では自立反発を狙った押し目買いが優勢だった。ただ、短期筋による買いが一巡すると急速に上げ幅を縮め、一時マイナス圏に突入する場面もあった。その後は持ち直して引けた。
東証プライムの値上がり銘柄数は1470、値下がりが160、変わらずで21と、値上がり比率は80%を超えた。イスラエルによるイランへの報復攻撃が限定的だと伝わると、ニューヨーク市場で過度な警戒感が後退。NYダウは反発して211ドル02セント(0.55%)高い、3万7986ドル40セントで引けた。ただ、NETFLIXが木曜夜の決算発表で「2025年第一四半期からMAU(月間アクティブユーザー数)の公表を取りやめる」と併せて公表した。市場はこれを成長フェーズが終わったと受け止め、売りが集中。終値で9%下落した。これを嫌気して、ハイテク株比率の高いNASDAQ総合指数は2%安で引けた。半導体関連株の牽引役だったNVIDIAは10%安となり、フィラデルフィア半導体株指数は4%安だった。
米ハイテク株の全面安を受けて東京市場では、東エレク(▲3.22%)が6日続落となるなど、日経平均の上値を抑えた。アドテスト(▲3.92%)、SBG(▲1.79%)、ディスコ(▲4.38%)など半導体関連株がマイナス寄与度上位に並ぶ。
最も、業種別では33業種中31業種が上昇するなど、全面高の展開だった。トヨタなどの大型株も買われ、TOPIX優位の展開になった。TOPIXは36.14(1.38%)高い2,662.46ポイントと、反発した。