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アニメ『怪獣8号』、好調な滑り出し Xトレンド2位、同時視聴回数は約17万

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【東京総合 = エンターテインメント】Xは13日23時から、Xのライブ配信機能を活用して『怪獣8号』の第一話を全世界でリアルタイム配信した。放送終了時点でトレンド2位、日英それぞれの視聴回数は概算で17万件と好調な滑り出しを見せた。

アニメがテレビと同時に配信されるのは初の試みで、新たな市場開拓の試金石となりうる。広告主の流出に苦しむXが、顧客層に厚みを持たせられるかが焦点となる。

『怪獣8号』は、松本直也による漫画を原作とした2024年春アニメだ。テレ東系列(ID7ch)で4月13日から毎週土曜日23時に放送がされる。また同時に、Xでもリアルタイム配信する。

怪獣8号の公式アカウントによると、一部地域で放送時間などを記した「号外」の発行を行うなどしているという。ハッシュフラグなども設定済みだ。怪獣8号に関連するワードには怪獣8号のアイコンが自動的に表示される。

Xも、リアルタイム配信に期待を寄せる。同社に詳しい関係者は「米国ではマスク氏の人種差別的な発言から大手広告主が相次いで撤退している。広告主の撤退もなく、世界第二の市場である日本はXにとって重要」と語る。さらに、「日本アニメは、米国で視聴されている非英語作品で最も注目を集めているジャンル。海外での人気が高いバトル漫画とだけあって、なおさらバズると踏んだのだと思う」とも述べた。

この怪獣8号で成功を収められれば、新たな顧客層の取り込みにも期待できる。広告予算が膨大なテレビ番組をX上で相次いで配信できるようになれば、インターネットテレビとしての地位も確立できる。国内でいうABEMAの立ち位置や、ケーブルテレビと競合できる。製作陣側としても、宣伝効果が大きく、認知度向上などに役立つ。

最近刷新した「エクスプローラ」も怪獣8号に間に合わせたい思惑が強かった。トレンドやイベントなど一つ一つにURLを発行し「トピックページ」を生成。同社のAIが概要をまとめ、関連ツイートをまとめて表示できるようになった。ユーザーが他の視聴者などと反応を共有できるようになり、Xの利用時間が増える。

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テレビアプリの提供も怪獣8号放送前にこぎつけた。大画面でライブ配信を視聴しながら、他のユーザーの投稿や、ライブのコメント欄を確認できる。Xがここ半年間で行ってきた様々な施策が、怪獣8号の放送で花開く。財政上の危機を乗り越え、生成AIの積極活用や、YouTuberなどインフルエンサーの取り込み、さらにはテレビ番組の獲得で反転攻勢を狙う。

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