ChatGPT、アカウントなしで利用可能に ハードル下げに一歩
namiten
【東京総合 = テクノロジー】2日から、ChatGPTを使う際に必要だったOpenAIアカウントの作成が免除される。会話履歴の保存、内容の共有、カラーテーマ(ライト・ダーク)の指定、やり取りの最適化など、高度な機能を必要としない利用者はページにアクセスするとすぐに利用できるようになる。なお、GPT-4などのより高性能なLLMの活用はできない。
OpenAIが、米国時間1日に発表した。185の国と地域でサインアップ・ログインをすることなく利用できるようになる。EUなど、一部の地域の規制に対応するため、会話を学習に使わせなくするシークレット(プライベート)モード「Improve the model for everyone」も選択可能にした。負荷の高い作業・推論を行おうとした場合など、一部の環境でアクセスが制限される可能性もあるが、アカウントなしで基本的な用途でChatGPTを活用できることになる。
OpenAIのアカウントは作成にGoogleやMS、Appleアカウントとの連携で作成できるものの、一定のハードルがあった。他方、AI開発で競合するAmazonやGoogleなどの企業は、ほとんどの利用者が事前にアカウントを保有しているため、利用開始前の時点で大きな差があった。アカウント作成が煩わしいと考えるユーザーを取り込み、競争環境を整える。
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