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日経平均、一時4万1000円台 4日続伸、連日で最高値更新

namiten

【東京総合 = 株式】東京株式市場で日経平均株価は22日、4日続伸し、前日比72円77銭(0.18%)高の4万0888円43銭で今日の取引を終えた。円安が一段と進行し、トヨタや日産自、スズキなどの輸出関連銘柄が買われた。ただ、前日まで好調だったアドテストなどの半導体関連は下げた。

取引時間中には市場初めて4万1000円台に乗せた。TOPIXも17.01ポイント(0.61%)高の2813.22ポイントと、取引時間・終値ベースともに、約34年ぶりに2800ポイントを回復した。

3月22日の日経平均株価終値。前日比72円77銭(0.18%)高い4万0888円43銭で引けた。4日続伸。

東証プライムの値上がり銘柄数は1081、値下がりは521、変わらずは53だった。業種別では33業種中29業種が値上がりし、ゴム製品、銀行、輸送用機器、水産・農林が上位に。一方、鉱業、精密機器、医薬品は下落した。

日経平均寄与度では、ファーストリテイリング(1.17%)が+54.95円で最大の押し上げ寄与に。リクルートホールディングス(1.84%)とトヨタ自動車(1.92%)がこれに続いた。個別銘柄では、シャープ(5.19%)が液晶パネル事業の縮小報道を受けて大幅高。スズキ(3.63%)、日産自動車(3.36%)など自動車株も買われた。

前日の米国市場で主要3指数が最高値を更新したことを受け、東京市場も朝方から買い郵政で取引スタート。日経平均は一時270円超の上げ幅を記録し、4万1000円台を付けた。ドル/円相場が一時151円台半ばまで円安が進んだことも追い風となった。

ただ、日経平均は今週に入って3日間で2100円超上昇していたことから、午後は利益確定売りに押され、上げ幅を縮小する場面もあった。市場からは「日銀の金融政策決定会合や米FOMCを通過し、買いが優勢な展開が続きそうな半面、急ピッチな上昇に警戒感もある」との声が聞かれた。

為替市場でドル/円は小幅な円安が進行。15時05分現在では1ドル=151円51〜52銭と、前日比0.29円の円安水準だった。

日銀が22日発表した2月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年比2.8%上昇と、日銀目標の2%を上回った。ただ、物価高の主因は電気・ガス料金の値上がりで、現時点で日銀の追加利上げにつながるとの見方は少ない。

東京株式市場は当面、日銀の利上げを見据えつつ、押し目買いと調整を繰り返しながら上値を探る展開が続きそうだ。米国の政治日程を睨んだ値動きも想定される。ただ、日経平均の上昇ペースが速すぎるとの警戒感もくすぶる。「売りが出やすい水準に差し掛かっている」との指摘もあり、上値追いには慎重な見方も出ている。

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