日経平均、急反発1032円高 日銀マイナス金利解除の観測受け
【東京総合 = 株式】東京株式市場で日経平均株価は週明け18日、急反発し、前営業日比で1032円80銭(2.67%)高い3万9740円44銭で今日の取引を終えた。日銀が明日まで開く3月の金融政策決定会合で、マイナス金利を解除するとの観測が決定的になったことを受け、先行き不透明感が和らいだ。その後も緩和措置を継続するとの報道が円安ドル高を後押し。東証プライム市場で8割(1266)に迫る銘柄が値上がりし、全面高の展開になった。値下がりは339、変わらずで50銘柄だった。
時事通信が14日、共同通信が週末の15日、日経新聞が16日朝刊で「日銀が今月に開く金融政策決定会合でマイナス金利を解除する見通しになった」と報じた。連合がまとめた春闘の第一回速報集計で賃上げ率が5.26%となり、33年ぶりの水準に迫った。日銀がマイナス金利を解除する最後の「ピース」と位置付けてきた賃上げ動向がプラスの方向に大きく振れた。ETFの買い入れをやめる一方で、国債の買い入れは継続する。緩和的な環境が今後も続くとの観測が外国為替市場で有力になると、円はドルに対して0.5円以上安い149円半ばまで下落。
トヨタ(2.2%)をはじめ、ホンダ(2.7%)とEV分野で協業することが報じられた日産自(4.1%)のといった自動車関連の上昇が目立った。
日経平均の寄与度を見ると、ファストリ(4.7%)でトップ。それに前週に下げが目立っていた東京エレク(3.7%)、アドテスト(3.9%)、SBG(1.8%)といった半導体銘柄が続いた。
TOPIXは大幅に反発した。週明けの東京市場で18日、前週(15日)比で51.19(1.92%)高い2,721.99ポイントで今日の取引を終えた。今月8日以来、初めて2700ポイントを回復した。