X(旧Twitter)、テレビ向けアプリを来週にも提供へ 目先には怪獣8号
namiten.jp〈日曜特報〉(月曜掲載)
X(旧Twitter)は、来週にもテレビ向けのアプリをリリースする。アニメ配信やイベントのライブ配信など、法人相手のマーケティングを進め、YouTubeとの棲み分けを狙う。当サイトが9日に特報で伝え、Bloombergなど大手メディアは10日に報じた。
SamsungやAmazonなどが出荷する一部のスマートテレビ向けのリリースになる。インストール数などによっては、Apple TVやChromeCastなどに対象を拡大して開発する方針だ。アクセス数を大きく左右するリモコンへのショートカットボタンの搭載も視野に入れる。
マスク氏はX上で「私はただ、大画面で長時間の動画を見やすくしたいだけだ」と投稿した。新規ユーザー流入元の裾野を広げる。
テキストのSNSを主体としているプラットフォームがテレビ向けのアプリをリリースした前例がない。Xは、テキストだけではなく、動画をはじめとしたコンテンツも含めたスーパーアプリへと強化する動きを改めて強調した形だ。
We just want people to be able to watch long videos in comfort on their big screen TV
— Elon Musk (@elonmusk) March 9, 2024
Xは足元で、巻き戻し機能やアーカイブ機能、チャット機能の搭載、注目ポイントの可視化といったライブを強化する施策を打ち出している。
4月からは、人気漫画を原作とした新作アニメ「怪獣8号」を世界同時配信する初の試みを控えていることもあり、テレビなどの大画面で視聴可能にすることが喫緊の課題だった。アニメや映画配給会社といった新規顧客の発掘に繋げたい考えだ。
個人中心ではなく、大規模契約につながりやすい法人を相手にすることで、イベントの配信などに力を入れる。勝算が立たないYouTubeと真っ向から対決するのではなく、ある程度の棲み分けたい考えだ。
X、収益還元を拡大 インフルエンサーの取り込み狙う
テレビでコンテンツを消費するユーザーは、アプリの滞在時間が長い傾向にある。TikTokや従来のTwitterのように短い動画が多いプラットフォームにはそもそも向いておらず、10分前後の動画が多いYouTubeの独壇場になっていた。そこでXは、収益化や動画内広告を実装して収益増加や動画の拡散力の強化など、環境の整備を進めてきた。
これに魅力を感じたYouTuberがX上に動画を投稿する例も目立ち始めている。個人YouTuberとして世界1位の登録者を抱えるMr.Beast氏のがテスト投稿した動画は、YouTubeの最新動画を上回る表示回数になるなど、効果も如実に現れ始めている。
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namiten.jp〈土曜・日曜特報〉(月曜掲載)
X(旧Twitter)は、来週にもテレビ向けのアプリをリリースする。アニメ配信やイベントのライブ配信など、法人相手のマーケティングを進め、YouTubeと棲み分けを狙う。当サイトが9日に特報で伝え、Bloombergなど大手メディアは10日に報じた。
マスク氏や一部のインフルエンサー、それに従業員が明らかにした。SamsungやAmazonなどが出荷する一部のスマートテレビ向けのリリースになる。インストール数などによっては、Apple TVやChromeCastなどに対象を拡大して開発する方針だ。
マスク氏はX上で「私はただ、大画面で長時間の動画を見やすくしたいだけだ」と投稿した。新規ユーザー流入元の裾野を広げる。
テキストのSNSを主体としているプラットフォームがテレビ向けのアプリをリリースした前例がない。Xは、テキストだけではなく、動画をはじめとしたコンテンツも含めたスーパーアプリへと強化する動きを改めて強調した形だ。
Xは足元で、巻き戻し機能やアーカイブ機能、チャット機能の搭載、注目ポイントの可視化といったライブを強化する施策を打ち出している。
4月からは、人気漫画を原作とした新作アニメ「怪獣8号」を世界同時配信する初の試みを控えていることもあり、テレビなどの大画面で視聴可能にすることが喫緊の課題だった。アニメや映画配給会社といった新規顧客の発掘に繋げたい考えだ。
個人中心ではなく、大規模契約につながりやすい法人を相手にすることで、イベントの配信などに力を入れる。勝算が立たないYouTubeと真っ向から対決するのではなく、ある程度の棲み分けたい考えだ。
【東京総合 = テクノロジー】X(旧Twitter)は、来週にもテレビ向けのアプリをリリースする。長編動画の視聴が中心と見られ、YouTubeと競合すると見られる。
マスク氏や一部のインフルエンサー、それに従業員が明らかにした。Xは、10分を超える動画の視聴回数増加を目指していて、今回のアプリリリースはその一環と見られる。
X(旧Twitter)が、来週にもスマートテレビ向け専用アプリを提供することがわかった。