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X(旧Twitter)、固定ツイートを優先表示へ 小規模アカウントの注目度大幅増

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【東京総合 = テクノロジー】Xは近く、固定ツイートをタイムラインで優先表示するよう、アルゴリズムを変更する。Xのイーロン・マスク最高技術責任者(CTO)が日本時間29日、投稿で明らかにした。
重要度の高い投稿や品質の高い投稿を固定に設定することで拡散力を大幅に強化できるようになる。
投稿を始めたばかりのブロガーやボランティア団体などの小規模アカウントでも、インプレッションを増加させられるため、新規ユーザーの獲得にもつながる。大規模アカウント一強のXは、誰もが注目を集められるオープンなSNSとして生まれ変わる。

elon musk氏の画像
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フォロワー数の価値、相対的に「低下」

「ポジティブショック。サプライズだ」。Xのアルゴリズムを解析してきたユーザーは思わず投稿した。「今までは小規模アカウントが面白い投稿をしていても、伸びないことが多かった。それがなくなる」と興奮気味に解説する。X(Twitter)のフォロワー数は、中央値でおよそ200人だ。フォロワー数が1万人以上いる大規模アカウントは数が少なく、「おすすめ」に表示されるのは、フォロワーを大きく抱えるユーザーの「特権」だった。「おすすめが自由になった」と声高に叫ぶ海外ユーザーも見られた。

フォロワーが1000人のアカウントの平均インプレッション回数は約15回。今までは、面白いネタや発見をしても、注目されることが少なかった。しかし、今回のアルゴリズム変更で、ほぼ100%のフォロワーに自分の投稿が表示されるようになる。小規模アカウントの投稿に対する注目度が大幅に上がる。

スパムの撲滅を狙うマスク氏らしい制限も課される。固定投稿のブーストは48時間に1投稿までに制限されている。低品質な投稿がタイムラインに表示されすぎないようにする工夫で、「SNSではなく情報インフラサービス」だと主張するXらしい制限だ。見たい情報が見られるけれど、フォロワー第一のアルゴリズムでマンネリ化が進んだおすすめ欄に新しい風を吹き込める「ちょうどいい湯加減(海外ユーザー)」。

スタートアップ・ブロガーの「悲願」

最近、ブログやnoteを始めたユーザーにとって、SNSでの注目度はサイトの価値を大きく左右する。テキストベースのサービスが飽和状態にある中で、Googleはドメインパワーを重視するアルゴリズムに変更した。Xやインスタグラムからの流入者数増加を狙う動きはブログ界では一般化している。
固定投稿のブーストは、才能のある者が注目されるチャンスになる。被リンク数やアクセス数に左右されないことから、高品質な記事の発見に役立つ。今までの既得権益から記事を量産していた古参サイトも、X上での注目度を維持するにはクオリティの底上げを行う必要性が出てくる。

スタートアップやボランティア団体にも効果は波及する。上手く使えば、取り組みや、近況報告などに利用できる可能性を秘める。

14:36
【速報】X(旧Twitter)、近く固定投稿を優先表示するアルゴリズムに変更 小規模アカウントの表示回数大幅増へ(14:36)

マスク氏は日本時間29日朝、ユーザーが固定ポストとして設定した投稿をタイムラインで優先的に表示するようアルゴリズムを変更すると表明した。フォロワーが1000人未満の「小規模アカウント」も対象に含まれ、インプレッションの大幅増が見込まれる。なお、48時間に1回に制限される。

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