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スイッチ後継機、年内の発売断念 任天堂、ゲーム開発会社に通知

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【東京総合 = 社会〈東証〉】1億台以上を売り上げる大ヒットとなった家庭向けゲーム機「Nintendo Switch」を開発する任天堂(東証プライム コード7974)が、後継機種「Switch2」の年内発売を断念し、早くて25年前半の発売になるとの見方をゲーム開発会社に通知していたことが17日、わかった。米ブルームバーグ通信が報じた。報道を受けて任天堂の株価は19日、急落し、一時8%以上安い8170円をつけた。その後は8300円近辺で推移している。

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Nintendo Switch ストアの看板。 任天堂が開発したビデオゲーム機
任天堂Switchのロゴ(東京総合 = 2023年1月)

2024年にニンテンドースイッチは発売から7年が経ち、新機種発売までのサイクルで終盤を迎えていた。また、内部部品に2012年製の製品が採用されるなど、性能の不足が発売当初から指摘されていたこともあり、後継機種の「早期投入」がゲームプレイヤーの間で燻っている。性能の向上で、スマホ向けのゲームがクオリティを強化する一方、競合のコンシューマーゲーム機は、PCより安く、性能が高い製品を投入することで差別化を図る。相対的にスイッチの性能不足が目立つ。

市場では2024年秋ごろに後継機種を発表するとの見方が有力だった。2024年3月期決算の予想を引き上げていたことも好感し、同社の株価は上場来高値を更新。時価総額は10兆円まで膨れ上がっていた。

原神などの高スペックを必要とするゲームが登場する中、スイッチでは性能不足が足を引っ張り、取り込めていない。任天堂は「お手頃価格」であることを重視しているとするが、AAAタイトルの不足は魅力を低下させていた。

一方、後継のスイッチ2では半導体のNVIDIAの超解像度技術(NIS)などを採用するとの予想から、AAAタイトルの参入が期待されていた。

実際に採用されれば、任天堂の「安さ」と「高性能」が組み合わさり、需要を取り込めるとの期待が市場に広がっていた。
ただ、足元では材料費高騰などが重なり、主要顧客の子供持ち家庭にアピールしていた「安さ」の実現に苦労している。

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