2023.12.27

辺野古拡張「代執行」、沖縄県が最高裁に上告　玉城知事「著しく国に偏っている」

namiten

【東京総合 = 国内（九州沖縄）】米軍普天間基地（沖縄県）の機能移動に伴う、名護市辺野古キャンプ・シュワブ拡張工事をめぐって沖縄県は27日、20日の福岡高裁那覇支部が出した国の代執行を認める判決は、「不服」だとして最高裁に上告したと発表した。同県の玉城デニー知事が明らかにした。

玉城知事は27日の臨時記者会見で、高裁判決について「国側の公益に偏って容認しており、地方自治の本旨や多くの県民の民意という真の公益を顧みなかった」として上告する考えを明らかにした。今日が上告期限だった。

ただ、上告しても代執行は可能なほか、最高裁で沖縄県が逆転勝訴しない限り効力は残る。国は来年はじめの工事開始に伴い、28日には代執行に踏み切る。国と沖縄県の拡張工事を巡る訴訟争いは明日で事実上の終着点を迎える。

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