米Meta、FTCを提訴 過度な規制に徹底抗戦
namiten
【東京総合 = テクノロジー】米Meta(旧Facebook)が、連邦取引委員会(FTC、日本の公正取引委員会にあたる)を、連邦地裁に提訴した。未成年者に対して、クッキーなどを利用した広告表示の禁止を新たに定めた規制案は「違法」と判断した。複数のメディアが報じた。
欧米を中心とした各国規制当局は、プライバシー保護や独占防止を目的に、GAFAMに対して「行き過ぎ」な規制強化を繰り返している。広告事業に対する依存度が高いGoogleやMeta側には不満が募っていた。今回の規制案に、Meta社内では「主要事業であるインターネット広告を根本から脅かしかねない(関係者)」として強い焦りと怒りがあったと見られる。
米企業とFTCの関係に詳しい人物は「(Metaは)企業が規制当局を訴えるという異質の構図に持ち込むほかないと考えたのではないか」と語った。
ただFTC側にも譲れない理由がある。バイデン政権下で抜擢された若手女性の委員長就任後、苦戦が続いているからだ。委員長は巨大企業に屈しない姿勢を明確にしているが、AmazonやAppleとの訴訟に相次いで完敗している。今回の規制案はFTCも「生命線」と位置付けており、互いの反発は必至だ。
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