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内閣支持率、望めぬW字回復 過去最低の27%

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【東京総合 = 政治(世論)】内閣支持率が下げ止まらない。当サイトが分析した11月世論調査で、岸田内閣の支持率が過去最低の27%(前月比:-6%)だったことが今日、分かった(調査対象:9,568名)。支持率は3割を割り、自民党支持率と合算した数値は危険水域とされる5割台まで落ち込む。10~20代の支持率は10%台で一段と切り下げる。不支持は+6%の62%でこちらも過去最高を記録した。

先月世論調査>>>
内閣支持率、再び下落サイン 33%で過去最低タイ
内閣支持率、再び下落サイン 33%で過去最低タイ

中長期的なトレンドを示す3ヶ月平均線も一定ペースでじわりと下げる。9月には支持率は3ヶ月平均線まで回復していたが、今は平均線を5%引き離している。「落ちるところまで落ちる」という最悪のシナリオが目にうかぶ。

特に不支持の増加が著しい。今まで中立だった人々が反対に流れている。「悪い」イメージが無党派層の間で明確についてしまった。政権末期によく見られるありがちな光景だ。直近6ヶ月の増減を見てみると、不支持は+22%。旧統一教会問題で急落した去年12月までの6ヶ月間の+24%に匹敵する。単純な数字で見ると、不支持は過去最高を更新中だ。

さらに今月の世論調査では、自民党支持率を内閣支持率が割るという「異常事態」に陥った。通常であれば自民支持と無党派層の一部が政権を支持するため、自民支持率を内閣支持率が割るという事態はまず起こらない。党支持率と内閣支持率を合算して求められる値は5割台後半。危険水域に入っている。

岸田内閣の支持率推移を見ると、2022年夏に旧統一教会問題などで支持率が急落したとはいえ、今年春ごろに持ち直している。
この時点で「V字回復」状態だったが、相次ぐ不祥事やLGBT法制定などで保守層がさらに流出。再び低下してしまった。
ただ、9月には上昇に転じ平均線と並んだ。ここから「W字回復」を見込み、回復材料となる内閣改造や経済対策などを投入して年末解散ーーそんなシナリオを思い描いていたのかもしれない。

が、現実は違った。地方選挙などでも過半数割れの結果が伝えられるなどネガティブなニュースの一方通行。支持率は平成21年の政権交代前と同じ水準だ。1割台への突入も視野に入る。

ここまでくると、自然回復を待つしかないが、来年秋には自民党総裁選が迫る。秋まで待つのは現実的ではない。

注)NHK、ANN、JNN、FNN、共同、読売、日経、毎日、朝日の9社は27日までに、11月の世論調査の結果を発表しました。

namiten.jpでは、2023年11月の上記9メディアの結果を元に、加重平均法を利用して内閣の支持率を分析しました。
採用している加重平均法では、各メディアの「支持」「不支持」の割合と総数を元に「支持」または「不支持」人数と答えた人数を求め、9メディアの総数で割るものです(11月:総数9,568人)。単純平均法(算術平均)と比較し、ばらつきを抑え、より正確な数値を求めることができます。
なお、引用元のメディアが発表時に「割合」を四捨五入している場合があり、微小な誤差が生まれる場合がございます。ご了承ください。

また、2023年8月までのデータは単純平均法で求めており、同年9月からのデータと単純に比較できるものではありません。

2023年9月からの算出方法:加重平均(主要9社世論調査の人数比をもとに 支持 または 不支持 ÷ 総人数で結果を算出(今回:9,568人、下記方法と結果が一部異なる(不支持:63%))

2023年8月までの算出方法:主要8〜9社の世論調査の結果を平均して算出(単純平均)

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