米メタ、欧州でフェイスブック・インスタの有料プラン導入を計画中 月2000円から
namiten
米メタが、欧州ユーザー向けに広告が表示されない有料プランの導入を計画していることが3日、分かった。同日、米WSJが報じた。
同社が提供しているSNS、インスタグラムとフェイスブックでの導入を検討している。EUによる個人データ収集の規制強化に対する対応とみられ、Webからの契約では10ユーロ(1,600円)、モバイルアプリ経由は、いわゆるApple税、Google税の影響で3割高くなる予定だ。無料版は継続して提供する。
EUが以前からGAFAMに指摘してきた「過度なデータ収集」に当たるかどうかの判断をユーザー側に委ねる形だ。
米メタやGoogleは、収益源の「広告」が欧州当局によって規制される事態となっている。ネット広告のシェア過半数を占め、売上の多くを広告に頼るこの2社にとって、規制は大きな痛手となるため以前から回避策を模索していた。今回、米メタは「サブスクリプション・ノー・アド(SNA)」という新しいサービスを提供する意向を伝えたとしている。
米メタのマーク・ザッカーバーグCEOは、ユーザーの所得によってサービス利用に影響を受けないよう、無料で提供されるべきだと長らくの間主張してきた。ただEUによる、過剰とも言える規制環境へ対応するため、重い腰を上げた。
メタの広報担当者は「『ターゲティング広告に支えられた無料サービス』の価値を信じている。『変化していく規制当局のルールに確実に準拠する選択肢』を模索している」とWSJの取材に答えている。
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