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UAW、米国自動車大手に一斉スト実施、史上初 EV移行で企業側と対立

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米国時間で15日、全米自動車労働組合(UAW)は米自動車大手3社の、GM、フォード、ステランティスに対して一斉ストライキに踏み切ったと発表した。電気自動車(EV)への移行で労使間との交渉が難航している。大手3社一斉のスト実施は前例がなく、史上初と見られる。

UAWは7月から4年間の労使協約見直し交渉を進めていたが、労使の隔たりは大きかった。組合は賃上げだけでなく、勤続年数に基づく給与体系の是正、確定給付年金や生活費調整(COLA)の復活など、抜本的な待遇改善を要求している。

今回のストライキは、バイデン米政権にとっても痛手となる可能性がある。政権は労働者重視の一方、EVの普及を進めてきたが、UAWの不満は、バイデン政権の産業政策に対する批判となり得る。

EVはこれまでの自動車と比較して製造に必要な部品数が少ないため、生産に必要な人手も大幅に抑えられるためUAWの懸念を表明していた。

主要メディアが伝えるところによると、10日間のストライキが実施された場合、経済的損失は56億ドル超と見られている。スト実施によって工場の停止が長引けば、部品メーカーや車の販売店にも及ぶため、企業側にとっては大きな痛手だ。

一方で大手3社には、テスラをはじめEV新興企業の登場から、経営を圧迫する人件費増額は簡単に組合の要求に応じることができないため板挟み状態になっている。

UAWの会員数は約15万人とされ、2024年の大統領選挙を前にバイデン政権の支持基盤である労働組合との関係に影響を与える可能性がある。

参考:全米自動車労組がストライキ、GMなど3社で一斉 史上初(日本経済新聞)

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