H2Aロケット、打ち上げ成功 日本初の月面着陸へ探査機軌道投入
namiten
鹿児島県の種子島宇宙センターで7日、H2Aロケット47号機が打ち上げられ、搭載されている探査衛星の軌道投入に成功した。
搭載されていたのは、月面探査機「SLIM」とX線天文衛星「XRISM」だ。
SLIMは日本初の月面着陸を目指す実証機としての役割を担う。特に、月面の目標地点に誤差100メートル以内での高精度着陸を達成すれば、旧ソ連、米国、中国、インドに次いで5番目の国となり、日本の宇宙開発に大きな影響を与えることができる。
XRISMは夜空の星々の謎を解き明かすための天文衛星。2016年に運用停止となった「ひとみ」の後継機として、星や銀河の成り立ちをX線で調査する。
日本は、昨年10月の小型ロケット「イプシロン」6号機や、今年3月の新型ロケット「H3」の初号機の打ち上げ失敗など、不調が続いていた。さらに開発中の「イプシロンS」モーターの燃焼試験中には爆発が発生しており、日本の信頼性は大きく揺らいでいた。
JAXAなどによると、日本初の月面着陸を目指す月探査機「SLIM」などを搭載したH2Aロケット47号機は、今日8:42ごろに種子島宇宙センターから打ち上げられ、午前9時半ごろにSLIMの軌道投入を確認。打ち上げは成功したという。
H2Aロケットは今回で41機連続の打ち上げ成功という驚異的な実績を達成。打ち上げ成功率は98%になる。
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